糖質制限ダイエットの恐ろしい「落とし穴」 創始者が警告「そのやり方、間違っています」
ご飯やパン、めん類など糖質の摂取を控える「糖質制限食」が大ブームとなっている。「糖質ゼロ」や「糖質オフ」をうたう飲料・食品も相次いで出されるなど、単なるブームを超えて、もはやメガトレンドになったとの声もある。著しいダイエット効果があるとされる糖質制限を、夏に向け始めたいという方も多いことだろう。
だが、糖質制限食を日本で初めて紹介した江部康二医師によると、糖質制限を行うにあたっては「落とし穴」があるので注意が必要であるという。「正しい知識」が欠如したまま自己流で実践すると、体調不良に陥る場合もあるというのだ。
このたび、『江部康二の糖質制限革命』を上梓した江部医師に、糖質制限ダイエットの注意点を解説してもらった。
糖質制限に対する3つの勘違い
私が日本で初めて「糖質制限食」を紹介した本を2005年に出版してから、はや12年がたちます。当時は「異端の食事療法」でしかなかった糖質制限も、年々大きな広がりを見せ、さまざまな書籍も刊行され、メディアは糖質制限情報であふれるようになりました。
糖質制限食が健康常識として広まりつつあるのは、名づけ親としても非常に喜ばしいことです。
けれど、この常識はまだまだ新しく、正しく認識されていない面があります。
そのため、誤ったやり方で糖質制限を行う人も多く、「糖質制限で体の具合が悪くなった」と勘違いされるケースもあるようです。
そんな勘違いのなかでも、最も多いケースは以下の3つです。
「糖質制限は頭がふらふらする」
「糖質制限はやせすぎる」
「糖質制限は低血糖になる」
こうした誤解をしている人には、共通した誤りがあります。それは、「カロリー(エネルギー)不足と糖質不足を混同している」ということです。
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