「食べる油」の真実をどれだけ知っていますか この蘊蓄100章は思わず人に話したくなる

✎ 1〜 ✎ 67 ✎ 68 ✎ 69 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
空前のオイルブームに氾濫する情報、自分に必要なオイルはどれ?(写真:Alex9500 / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「食用オイル」。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
この連載の一覧はこちら

01. 脂質は、タンパク質、糖質と並ぶ三大栄養素のひとつ

02. 油のエネルギーは1gあたり9kcal

03. 脂質は効率よいエネルギー源として生命を守っている

04. 半面、摂り過ぎると生活習慣病を引き起こす恐れもある

05. 人類が最初に使い始めた油は植物油脂でなく、動物油脂だったと推察されている

06. 最初の油脂の利用目的は照明。後期旧石器時代のクロマニョン人の洞穴で、油脂を燃やした石皿が発見されている

07. 食用の油としては、狩猟によって得た動物から脂肪の層を切り取り、火で溶かして用いたのがはじまりとされる

08. もっとも古くから人類が食用としていたオイルは、オリーブオイルとゴマ油

09. 紀元前3500年頃のオリーブオイル貯蔵用の器がクレタ島で出土している

日本人の油脂の摂取量はこの半世紀で3倍に

10. 日本では縄文時代にはエゴマや胡麻が栽培されていた

モノ・マガジン7月16日号(6月30日発売)。特集は「モンベル」です。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

11. 『日本書紀』には、ハシバミ(榛)の実から油を搾ったとの記述がみられる

12. 859年、京都の大山崎離宮八幡宮でテコの原理を利用した搾油機が作られ、日本における製油発祥地となっている

13. 食用の油としては奈良時代、寺院で精進料理に油で揚げた食物を加えるようになったのがはじまりといわれる

14. かつて日本では旧暦11月15日に植物油を用いた料理を神前に供え油の収穫を祝う「油祝い」の風習があった

15. 日本人の油脂の摂取量はこの半世紀で3倍に増えた

16. ラテン語でoliva(オリーブ)から派生したoleumがオリーブオイル=油の一般名称となり、oilの語源となった

17. 「あぶら」の語源は、肉を炙ると出てくることから「あぶる」が転じて「あぶら」となった説が有力

18. 漢字では「油」「脂」「膏」。主に「油」は常温時に液体の植物性・鉱物性、脂は常温時固体で動物性のもの、膏は肉の油を指して書き分けられる

19. 人間の体は約60兆個の細胞から構成され、その細胞膜の主な材料となるのが脂質

20. 植物油にはビタミンEが含まれる。ビタミンEは老化の元凶といわれる活性酸素の働きを抑える効果をもつ

次ページビタミンの吸収率がアップする油
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事