ベンツを形作る「秘密の本拠地」に行ってみた ドイツのデザイン・センターに何があるのか

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各部署で説明を受けるのだが、彼らがいろいろなモノや言葉を駆使して訴えるのは、結局のところゴードンが哲学としている「Sensual Purity」(純粋官能)をいかにデザインに盛り込むかということに尽きた。ある部署では「HotでありCoolでもあるべき」と表現され、別の部署では「EmotionalかつIntelligentでなければならない」、さらに別の部署では「High-TechとCraftsmanshipの両立」という説明になったが、要するに”官能的で純度も高い”デザインを目指しているということだった。

次期Aクラスのデザインコンセプトから見えてくるもの

一日の最後、ゴードンが「特別に」とウインクしながらアンヴェールしたのは、次期Aクラスのデザイン・コンセプトを表現したオブジェだった(ノッチバックだからCLAかもしれない)。風船を膨らませたように張りのある面とシャープなショルダーライン、それにAMG GTにも用いられ、彼が「プレデター・フェイス」と呼ぶ肉食的なフロントマスクからは、確かにSensual(官能性)とPurity(純粋性)の両方を感じることができた……ような気がした。

普段は開かずの「メルセデス・デザイン・センター」を取材!──エモーションとインテリジェンスの融合
陸だけじゃないメルセデス 写真のSクラスカブリオレの奥にあるヨットやヘリコプター。実はそれらの内装もメルセデスが手がけている。総合的にいろいろなものをデザインすることで、よりいいクルマのデザインが見つかるという。

(Words: Satoshi Shiomi)

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