「バツ3同士の再婚」を決めた2人の"言い分" なぜ離婚と結婚を繰り返すのか

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2人には共通する短所もある。後先をあまり考えずに行動してしまい、物事をなかなか継続できないことだ。安定よりも刺激を求める。若い頃の話を聞いて、ちょっと心配になってしまった。

計6回の結婚と離婚話をじっくり聞いて書いていると、肝心の現在にたどり着けなくなりそうだ。それぞれの過去話は箇条書きで許してほしい。まずは雄介さんから。

●1回目
結婚年齢:22歳
結婚相手:1歳年上のバイト仲間
結婚理由:子どもができたから
離婚理由:妻の両親は某新興宗教の幹部。子どもを勝手に入信させられ、自分もしつこく勧誘されてうつ病になってしまった

●2回目
結婚年齢:28歳
結婚相手:1歳年上の女性。あるオフ会で知り合った
結婚理由:自分にとっては交際=結婚だから。結婚しないとその先の幸せはないと思っている
離婚理由:妻の浮気。水に流そうとしたが、妻が離婚を希望した。子どもはできなかった

●3回目
結婚年齢:32歳
結婚相手:フェイスブックで再会した中学校時代の同級生。2人の子どもを育てているシングルマザー
結婚理由:彼女の恋愛相談にのっているうちに引かれ合った
離婚理由:当時の世帯年収は400万円ほど。2人の間にも子どもができて、精神的にも経済的にも余裕がなくなった。それでも小学生と中学生の連れ子とはうまくやっていたが、妻から「あんた、この家にいる意味あるの?」と罵倒され、夫婦関係は急速に破綻。その頃、当時の職場である介護施設で雅美さんと出会う

慎重すぎても行動できないけれど…

筆者の感想を述べさせてもらうと、雄介さんは「交際=結婚=子づくり」という明快な思考の持ち主である。自分は家庭を築く能力があるのか、適切な相手を選んでいるのか、といった点にはあまり考慮してこなかった。男らしいとも言えるし、短慮だったとも言える。

慎重すぎても行動できないけれど、反省を生かさないと自分も他人も苦しめ続けることになる。「この家にいる意味あるの?」はひどいが、最も信頼したい相手にそんな言葉をぶつけるほうも深く傷つくのだ。

次に雅美さん。どんな結婚と離婚を経験してきたのだろうか。

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