脱北エリートが語る「北朝鮮の体制転換」3条件 内実を知るテ・ヨンホ氏に独占インタビュー
極めて重要な人物にソウルで独占インタビュー
「金正恩は、権力を手放さなければならないなら、国もろともどころか、地球もろとも、道連れに滅びるのがいいと思っている。実際、歴史をひもとくと、負けるのがわかっていても国を道連れにして戦いを続けた独裁政権は数多くある」
「北朝鮮に先制攻撃をするなら、次の条件を満たす必要がある。つまり、1度の先制攻撃で、北朝鮮が反撃できないくらいすべての戦闘能力を破壊するということだ。しかし、それは不可能だ」
「4月25日の朝鮮人民軍創建記念日に、核実験ではなく、史上最大級の砲撃演習を行った。一部の外国メディアは、『核実験を北が自制した』などと書いていたが、本質をとらえていない。あれは、『お前たちは1度にこれらすべてを破壊することはできない。よって、先制攻撃はできない』というのが真のメッセージだ。北朝鮮は、アメリカが何を言ったところで、先制攻撃できないことを知っている」
これは、私が5月27日、滞在しているソウルで、なんとビックリ、昨年北朝鮮の英国大使館を脱北した、外交官として史上最高ランクの“脱北高級官僚”、テ・ヨンホ氏との独占インタビューを行ったときの、印象的な一言だ。
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