ハリー杉山「最大の失敗が最大の宝になった」 勝利よりも勝ち誇るに値する敗北がある

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敗北はつらいものですが、悪いことばかりではありません(撮影:今井康一)

挑んで敗れた者たちに

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

タレント、ハリー杉山の挫折の記。挑んで敗れた者たちに贈る。

父親とはどんな存在なのか。イギリスの詩人のジョージ・ハーバートが言いました。

「一人の父親は百人の教師に勝る」

尊敬の的であり、圧倒的信頼を置きながら、越えられない壁。父に認められたい。そして認められた勲章をぶら下げたい。いつかいつかと、認められる日を夢見て、僕は生きてきました。

第二次世界大戦前の1938年に生まれた父はオックスフォード大学を卒業後、英国のフィナンシャル・タイムズに入社。1964年の初来日以降、タイムズ、ニューヨーク・タイムズの東京支局長として日本を世界に伝えてきました。

三島由紀夫、田中角栄、金大中に信頼された父は、高度成長期の日本をはじめ、めまぐるしく変わるアジアの最前線に常に身を投じてきました。ペンとタイプライターをこよなく愛した、昔ながらのジャーナリストです。

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