嫁をつなぎとめるため、あなたにできることは?
さて、このように何かとあなたの結婚生活にチャレンジの多い若嫁の留学生活だが、あなたにできることはいったい、何があるだろう? 夫であるあなたが留学するときは、奥さんが仕事を辞めて一緒についてくる、という例はどこの国でも多くみられるのだが、残念ながら男であるあなたが仕事を辞めて嫁の留学についていくと言うと、あっというまに三下り半をつきつけられる。
私の知っている“嫁さんが留学したのに、旦那さんも嫁も皆ハッピー”という事例を探すに、まれな成功事例はマレーシアのセントラルバンカーだ。お国の制度でこの手の高級官僚というかエリート人員には、留学の際、配偶者も一緒に2年なり3年なり職場を離れて、その後、復職できるという制度があるので経済不安も少なく、嫁も旦那の同行を歓迎する。
ちなみにその旦那も休暇を利用してコルドンブルーとかでパティシェの留学に励んでいた。留学先についていくだけでボケっとしていてもだめで、やはり何かに打ち込んでいなければ、刺激的な生活を送る嫁とのバランスがとれないのだ。
小まめに留学先の嫁に会いに行くリスク
あとは夫が比較的しょっちゅう嫁さんに会いに来ているケース。アジアとヨーロッパで離れていても、真ん中のドバイで毎月会ったり、2カ月に1回、交代交代で訪れたりしているケースもあったが、やはりEU圏内や米国内といった比較的移動が簡単な遠距離結婚に比べ、欧米とアジアの間の遠距離結婚は肉体的にも精神的にもハードルが高いのは事実だ。
ほかにも配偶者との約束を守るために2カ月に1回程度、ニューヨークからソウルの仁川まで週末だけ往復して、空港で数時間だけ会ってとんぼ返りでニューヨークへ、という韓流ロマンチストも見たが、これは希有な事例だろう。
大抵はこのような極端な努力を続けると、皮肉なことに「こんな苦労に見合うほど、相手を深く愛しているかしら?」との疑問がもたげ、結果的にメールで別れを切り出されるのだ。何も気持ちのこもってない女性お得意の一言、「今までありがとう、ずっとずっと、幸せを祈っています。大好きだよ」という、渇いたメッセージとともに。
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