「日本のバブル」とは、いったい何だったのか

バブルが発生するための「2大原則」とは?

ちなみに、日本の地価バブルについては、日本の地価は値下がりしないという「土地神話」と、担保さえあれば貸す金融機関の融資行動が背景にあった。

その後のバブルについても、2008年のリーマンショックに至った米国不動産バブルは、不動産証券化商品のリスクが過小評価されて、不動産に過大なファイナンスが付いたことで起こったし、2000年に米国で崩壊したネット株バブルにも、ネットはほとんど無限に成長するからネット株は大丈夫だという「ネット株神話」が投資リスクの過小評価、そして馬鹿馬鹿しいまでのネット関連株の株価上昇とIPO(新規公開株)ブームにつながった。

今の世界にバブルはあるのか

さて、現在に帰ろう。今の世界に、バブルはあるか?

米国の資産価格(主に株価)はどうやら割高なゾーンに入っている感じがするが、リスクの過小評価から過大なファイナンスを伴う投資が起動されて、大きなバブルを形成しているというところまでの「本格的バブル感」は未だない。

ただし、今後金融引き締めに向かっていくのだから、「バブル崩壊」まではなくとも、「大幅調整」(株屋さんは、「株価は上がるのが正しい」と思っているので、株価下落のことを、幾らか希望的に「調整」(≒一時的現象)と呼ぶ)くらいはいつでもあり得るので、心とポートフォリオの準備は必要だ。

本格的な「バブルの相」が出ているかも知れないのは、中国の不動産価格だろうか。「政府がコントロールしているから大丈夫だろう」というリスクの過小評価と、裏の銀行システムによる過剰なファイナンスと投資の拡大が進行しているのではないか。

ただし、そもそもバブルが「いつ」崩れるのかを当てることが極めて難しいのに加えて、率直に言って中国はスケールが大きすぎて、どの辺からが「過剰」の範疇なのかが分かりにくい。

しかし、例えば「米国の調整」が「中国のバブル崩壊」の呼び水となる可能性はゼロではないが、こうしたことが起こると、かなりの規模のショックになるだろう。向こう数年、世界の投資家にとって、潜在的には最大のリスク要因ではないだろうか。

もっとも、原理的に、リスクのない世界には、超過リターンもないし、従って投資もない。「ほどほどに」かつ「ぐずぐずと」、しかし「割り切って(損してもおカネで済む話だ!)」行うのが投資の基本だ。

次ページここからは競馬コーナー。週末はいよいよオークスだ
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