「日本人はアジアで特別」は風前のともしび

上海で考えた「アジアにおける日本企業論」

いまの中国のGDPは日本の2倍以上。アジアで日本人はもはや特別ではない。だが…(写真:gengorou/PIXTA)

この原稿は中国・上海のホテルで書いている。などと、またまた「僕は出張してるんだモード」になってしまうのだが、本当のことなのでどうかお許しを。

花園飯店は「上海の中にある、超日本的な空間」

この連載の記事はこちら

宿泊しているのは、花園飯店ことガーデンホテル上海である 。フランス租界時代の面影を残した瀟洒な建物で、ホテルオークラが経営している。つい先ほど、2階の「山里」で小鉢5点盛りに、煮物、焼き魚、のりにご飯に味噌汁に香の物、という優雅な朝食を食べてきたところ。ああ、何というぜいたくであろうか。せめて帰国の飛行機出発の時間までに、こうやって原稿でも書かねば申し訳ない。

日本人が中国にいると、いろんな意味で緊張感を覚えるときがある。国際都市である上海においてさえ、「反日デモ」の記憶はそこかしこに残っている。まして今年は秋に共産党大会を控える微妙な時期だ。何が起きるかわからないと心得るべきである。

ところが、この花園飯店の中だけは完全に「日本」なのだ。館内はすべて日本語でオッケー。言葉が多少カタコトであっても、従業員のサービスはちゃんとオークラ流である。ときには中国にいることを忘れてしまう。どうかすると館内で、「おーい、こっちだ、こっちだ」などと大声で叫んでいる日本人客が居たりする。

しかもありがたいことに、部屋にはウォシュレットがついている。上海には国際標準の5つ星ホテルがわんさかあるけれども、そういうところはごくまれである。やっぱりわれわれはこれがないとダメなんだよねえ。

次ページ花園飯店は『アジアのお殿様時代』の名残
人気記事
トピックボードAD
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 会社を変える人材開発の極意
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 賃金・生涯給料ランキング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
転機のLCC ピーチが仕掛けるアジア大競争

日本初のLCC(格安航空会社)、ピーチ。国際線は台湾・韓国への短距離路線が中心だったが、中距離路線に参戦。東南アジア全域を狙う。拠点・関空は台風で混乱。新戦国時代に突入。