「日本人はアジアで特別」は風前のともしび 上海で考えた「アジアにおける日本企業論」

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最後はいつもの競馬コーナーである。今週末は日本ダービー。今年のクラシック戦線は、牡馬も牝馬も意外な展開に何度も泣かされてきたが、ここはとにかく当てたいところ。

ずばり本命はアドミラブルだ。青葉賞の勝ち方は、モノが違うとしか言いようがない。もちろん「青葉賞1着からダービー馬になった例はない」し、「過去10年で大外8枠から勝った馬も居ない(0-1-0-28)。それでもいつかは「初めて」のときが来るはず。アドミラブルはディープインパクト産駒。母父のシンボリクリスエスは、青葉賞1着、ダービー2着から年度代表馬に輝いている。今年は「史上初」のレースになっても、全然不思議はないのではないか。

対抗にはレイデオロ。まだダービージョッキーになっていないクリストフ・ルメール騎手が、今年こそはと静かに闘志を燃やしているはず。穴馬は皐月賞2着のペルシアンナイト。そして大穴にウインブライト。今年は頭数を絞り込んで馬連で当ててみたい。ぐっちーさん、山崎さんの予想はいかに。

ぐっちーさんと山崎さんの本命馬は?

ぐっちーです!今週はダービーということで、吉崎さんの出番にお邪魔をして、予想をさせて頂きます……と思ったら、なに、記事中で夜の街に出没する商社マンとして、「あーら、ヤマグチさん」で登場しているではないですか。私が商社にいた1980年代のアジアの夜の街は、確かにそういうことが多々ありました、はい。

さて、ダービー。私はいくら関連性が薄いと言われても、青葉賞(GⅡ)を見た後には、「今年はアドミラブルで決まりだな~」、と確信しておりました。しかし、みなさん、なんと大外18番を引いてしまったではありませんか!! ここは過去10年以内5着以内なし、だそうです。こりゃ、参りました。いくら名手デムーロとはいえ、東京2400メートルでの大外はかなり厳しい。

一方、ダービーとボートレースでは滅法強い「1枠1番」にはダンビュライトが入り、最近の武豊騎手の幸運ぶりが発揮されているようです。こちらは過去20年間で、連対10頭。最後は競り合いになりそうですが、この2頭ではないか、と思っています。

距離適性が必要なダービーなので、いかにも東京が合いそうなスワーヴリチャード、中距離血統のペルシアンナイト、絶好枠を引いたと思われるレイデオロあたりに注目。サトノアーサー……私はダービーには向かないと思いますので、思い切って消します。うわっ、大丈夫か、ヤマグチさん!

山崎元です。ダービーの予想をする前に、「前哨戦」の皐月賞(GⅠ)の結果で解釈をどうするかが、まず問題。馬場が速くて前が止まらなかった競馬だったのだと思う。あの着順が力関係ではあるまい。

筆者の本命は、スワーヴリチャード。皐月賞は外にふくれて目立つ脚色で追い込み6着だったが、いかにも左回り向きの走り方に見えた。今回は内目の枠を引いたことも好条件だ(四位洋文騎手で、4番!)。

レイデオロは、準本命扱いの対抗。皐月賞は器用に内側を回ったが、ペースに恵まれなかった。明らかにダービー狙いのローテーションで、鞍上がルメール騎手であるのも心強い。

馬券的には、単複、馬連、馬単、ワイドで2頭を中心に勝負したいが、馬連の押さえ候補は、アドミラブル、カデナ、ウインブライト、ペルシアンナイト。四位騎手で4着だったらどうしよう…。 

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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