日本女性は、なぜ異常に外見にこだわるのか

フランス人から見るとそのままでキレイだ

「レイヤリング」という言葉を、日本に住んでいたときに聞いたことはないが、著者によると、どうやら「レイヤー(層)」を剥がすように、油で化粧を落とし、洗顔をし、化粧水をつけ、美容液をつけ、目の周りのケアをし、保湿をし、最後にリップクリームを塗る、という7つのステップを順々にやっていくのが日本式のレイヤリングケアのようだ。

確かに日本人のほうがフランス人よりも、それぞれの手順をしっかり踏んでいるのは事実かもしれない。しかし、著者の言う、日本人は基本的にスキンケアのプロセスを短縮できるBBクリームを使用しないといった主張や、化学薬品がたっぷり含まれる市販の化粧品よりも、米粉や植物油のような天然素材をよく使うなどの内容が、日本に住んだことがある自分にとっては少々疑わしく感じられた。

遠くから来た新しいコンセプトはいつでもまぶしい。それは、かつてフランスが日本の芸術的な影響を受けアールヌーヴォーを作り、その後、日本がフランスからきたアールヌーヴォーに夢中なったように、海を超えて遠くから持ち運ばれたものに人は魅了されるのだと思う。日本人女性がフランス人を「ノーメークの神様」と声高に叫ぶ一方、フランス人女性は日本人に美容法を見習おうとしているのである。

日本の化粧文化に興奮した20代

ここで、フランス人と化粧について、私の例を紹介しよう。といっても、フランス人の化粧も十人十色なので、1人のフランス人女性の例として聞いてもらいたい。

私は中学生のとき(12歳くらい)に化粧を始めた。最初は母にもらった安物の化粧品を使っていたし、メークも下手だった。メークが失敗した日は、学校で友達に笑われる始末。そんな苦い経験もあって、その後は控えめなメークに落ち着いた。友達には仮面のような厚化粧をしている子もいたし、さまざまなスタイルがあった。

22歳で来日すると、初めてお給料をもらったのが日本だったため、その興奮と日本の化粧文化に感化されて、使い方もよくわからずにいろいろな化粧品を買い集めたものだ。その後、半年かけてアジアで一人旅をした時期があり、その間はすっぴんが当たり前になっていた(社会的プレッシャーがなかったのか、それとも、周りの目が気にならなかったのかわからないけれど)。

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