フランスに「女子力」という言葉は存在しない

「カワイイ!」は子どもへの褒め言葉だ

パリ女性は、男に媚びようなんて少しも思っていません(写真:jaspe / PIXTA)
“女子力?パワーオブウーマン?女性が社会でさらにガンガン活躍するってやつ?”
 ~スタイリスト クローデル

 

「女子力」という言葉が、日本ではよく使われます。でも、女子力ってなんのこと?

日本人が使う“女子力”っていったいなんのこと?

思いつくままに挙げていくと、気が利く/愛想がいい/優しい/可愛いものが好き/メイク上手/ファッションセンスがいい/肌が綺麗でムダ毛がない/料理が上手である/掃除や整理整頓が得意/裁縫ができる/家事と称するもろもろを上手にこなす。ついでに、男性の視線を惹きつける、手のひらの上で男を転がすことができる、なんかも付け加えたら、男性にとっては嬉しいのかしら?

大きくわけると、いわゆる「家庭的」な能力が高いこと、そして異性の目を惹き付ける「モテる力」があることの2つと言えそうです。

さて、フランスではどうでしょう? パリマダムやムッシューに「女子力」について聞いてみました。すると、まず家事能力があることなどを「女子」の力と関連づけることはしていませんでした。あるムッシューは言います。「人として生きていくための最低限の義務労働みたいなものじゃないかな、家事って。歯を磨くのと同じくらいのマナー、というより習慣。男も女も同じように必要なことだよね」

では、「モテる力」としての女子力についてはいかがでしょう。パリマダムは、男性に「モテるため」「愛されたいがため」に”Kawaii”女になろうとは致しません。Kawaiiは子どもへの褒め言葉。成熟していない“女子”に魅力を感じる国民性でもありません。男性に媚(こ)びたり阿(おもね)ったりするポーズは取らないし、また取りたいとも思っていないでしょう。

もちろん、異性を意識しての視線や仕草はあり、粋なリップサービスをする人もいるけれど、それは個人の美意識――どういうスタイルで生きていくか――の違いから来るものです。

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