結婚式の「外国人神父」知られざる驚愕の真実 「司祭」と「牧師」の何が違うか知っていますか

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島田:だから、プロテスタントの教会は、信徒をメンバーとして囲い込んでいるんですよ。固定したメンバーから寄附をもらえば、一定額の資金を確保できますからね。

でも、それで閉鎖的になる傾向があって、だからほら、ハナさんが「なんだか入りにくい」って感じたわけです。

でもカトリック教会だって、小さなところはそうそう資金が豊富ってわけじゃないので、いろいろ起業するんですよ。信徒を持たない修道院も同じですよ。まずはワイン。これはヨーロッパ圏では基本ですね。あとは酪農系も多い。そのほかにもいろいろ作っていますよ。

キリスト教に限らず、宗教施設の副業はごくポピュラーですよ。世界宗教で副業をしていないのは、組織を持たないイスラム教ぐらいですね。たとえば日本でも、高野山にあった根来寺は戦国時代には鉄砲を作って売っていて、ついでに根来衆という鉄砲のスペシャリスト集団を各地の戦国大名に貸し出していました。

宗教と経済の関係

ハナ:えー、お寺なのに人殺しの道具を売って、それでいいのか。

島田:ニーズもあったんでしょうが、ビジネスというものはしっかりした組織がないとできないから、当時はお寺しかやれるところがなかったんですよ。ほら、ワイン作り1つをとっても、原料のブドウを育てる部門、醸造してワインにする部門、販売する部門と多くの部門が必要だから、それをマネジメントするには組織がしっかりしていないといけない。宗教を背景にして、初めて可能になるわけです。

大将:宗教って、ホント経済と関係してるんですね。

島田:宗教と経済は、少なくとも近代までは完全に一体の関係です。特にキリスト教圏は、教会が財を集めてはいろんなかたちで再分配することで、社会がまわっていたんですよ。

翔太:今の話だと、神父と牧師でやることが違うんですね。じゃあ、たとえば結婚式で結婚の誓いを担当するのは、神父ですか、牧師ですか。

ハナ:翔太のお兄さん、教会で結婚式挙げてたのに、どっちか知らないの?

翔太:そんなこと、兄弟で話さないよ。信仰教育ってのに2人で出なきゃならなくて、「すごい面倒くさい」ってぶつぶつ言うのは聞いたけど……。でも兄貴の彼女、教会での結婚式に超こだわってたみたいだから。

大将:あー。結婚式に対する女子の夢には、男は絶対に口出しできないよね。

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