かばんの持ち方が「無礼」な人に欠けた配慮 リュックを背負ったまま受付していませんか

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もしかすると「満員電車で声を出すのが、気恥ずかしい」などという方もいるかもしれないが、そんないらぬ心の荷物は、とっとと捨て去ったほうがいい。

キャリーバッグのNG1 バーを全開で伸ばし、ゴロゴロ引きずる

出張のときや、たくさん荷物を持ち歩かざるをえない職業の人は、キャリーバッグを利用する場合があるだろう。ありがちなNG例は「取っ手(ハンドル)を全部伸ばして、体から離してゴロゴロ引きずる」ことだ。

「え、そうやって使うものでは?」と思われる方もいるかもしれないが、バッグと自分の距離が離れすぎていると、誰かと接触する可能性が高まる。迷惑どころか、相手にケガを負わせるリスクもある。

では、どうすればいいか。まず、取っ手の部分は、やや短く、腰あたりの高さにとどめる。そしてバッグを真後ろではなく、横にするイメージで使う。できるだけ自分の体に引き付ければ、誰かにぶつかったりする確率は低くなる。

「そういう意味でキャリーバッグは、2輪のタイプよりも4輪で、縦でも横でも自由自在にゴロゴロと走らせられるタイプのほうが使い勝手がいいでしょうね。混雑の中でも機動性がありますから」(岩下さん)

キャリーバッグはつねに一段「上」に置く

キャリーバッグのNG2 エスカレーターの下段に置いてはいけない

もう1つ、エスカレーターでのキャリーバッグの置き場所。のぼりエスカレーター乗車時に、自分の後ろの下段にバッグを置くことは避けたい。キャリーバッグが何かの勢いで落ちた場合、そのまま後ろの人に直撃し、大事故となる可能性があるからだ。

「エスカレーターに乗るときは、手前ですっとキャリーバッグを自分の前に引き寄せて、自分より一段上、つまり前の段に乗せるのがスマートですね」(黒岩さん)。逆にくだりのエスカレーターの場合は、自分より後ろの段にのせて、やはり下に落ちないようにケアしながら、しっかりとハンドルを支えて降りるのがいいだろう。

以上、ビジネスバッグの扱い方の基本をお伝えしてきた。実のところ、謙虚な若手社員よりも、横柄なおじさんたちのほうができていないことが多い。若手社員の皆さんこそが、上記のマナーを心のビジネスバッグに入れて、おじさんたちを引っ張っていただきたい。ゴロゴロと……。

箱田 高樹 カデナクリエイト

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はこだ こうき / Koki Hakoda

1972年新潟県生まれ。江戸川大学社会学部卒業後、カデナクリエイト入社。ビジネスマン向けの媒体を中心に執筆・編集を手掛ける。著書に『カジュアル起業~"好き"を究めて自分らしく稼ぐ~』、共著に『図解&事例で学ぶビジネスモデルの教科書』『クイズ商売脳の鍛え方』など。最新著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』(カデナクリエイト他著・マイナビ出版)。

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