宮崎県が生んだ柑橘「日向夏」誕生の秘密

ある民家にたまたま自生していた

宮崎県東諸県郡綾町の柑橘「日向夏」(取材月:March 2017)

「日向夏」は、温暖な気候で数々のフルーツの名産地でもある宮崎県で生まれた柑橘だ。その始まりには、いまから約200年前にある民家で自生していたのを偶然発見されたというユニークなエピソードがある。

宮崎県の沿海部を中心に栽培されている日向夏だが、中西部に位置する綾町は町をあげて“有機栽培”に取り組む全国的にも有名な生産地。豊かな綾町の自然が育てる日向夏は、一体どんな味がするのだろうか。太陽の光をたっぷりと浴びて鮮やかな黄色に色づき、“旬”を迎えた綾町の日向夏を取材した。

30年以上前から有機栽培に取り組む綾町

当記事は「SHUN GATE(運営:凸版印刷)」からの転載記事です

宮崎県は年間を通して温暖な気候が特徴で、日照時間や快晴日数は国内トップレベルを誇る。そんな宮崎県で、30年以上も前から町をあげて“有機栽培”に取り組んでいるのが綾町だ。

綾町は昭和63年(1988年)に「自然生態系農業の推進に関する条例」を独自に制定し、農薬や化学肥料をできるだけ使わない有機農業を開始。以来ずっとそのスタイルを貫き続け、全国的にも有名な有機栽培のパイオニア的存在として知られている。

町の約80%が森林であり、名水百選にも選ばれる水源を有するなど自然豊かな環境にも恵まれた綾町の産物は、日向夏やマンゴー、きんかんなどの果物はもちろん、キュウリなどの野菜、牛、豚といった畜産物まで、「綾ブランド」として高い評価を受けている。宮崎県庁でみやざきブランド推進を担当している深田直彦さんが綾町の魅力を教えてくれた。

次ページいち早く有機栽培に着手
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • インフレが日本を救う
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
ホンダ「インテグラ」復活が日本で話題になる訳
ホンダ「インテグラ」復活が日本で話題になる訳
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
空き家にさせない!<br>実家のしまい方

少子高齢化や核家族化、過疎化で今や7戸に1戸が空き家に。放置された実家はもはや相続したくない迷惑資産。売るか、貸すか、それとも活用するか。実家の片付けから空き家の再生まで幅広く取り上げ、対策例をご紹介します。

東洋経済education×ICT