僕たちが「丸目の古いクルマ」に惹かれる理由

実は盲目になっていたかもしれない

「最近気に入ったクルマありますか?」と訊かれて困るのには理由があった!? クルマと社会の交差点にある「クルマ文化」にストップかゴーの判定を下す好評連載。今回のテーマは古いクルマの魅力について。

“いまのもの”と“過去のもの”

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

ぼくは古いクルマについて書くことが時々ある。いっぽうで新車についても書く。自分のなかでは、新車は旧車の延長線上にあるものと思っていた。しかし……。

どうもそれは思い違いだったかもしれない。最近そう思うようになってきた。というのも、ぼくと若いひとたちの見解のそごが目立つからだ。ちょっと意味不明かもしれないのでもう少しわかりやすく書くと、若者はクルマを“いまのもの”と“過去のもの”とで、はっきり区別するということだ。

いっぽうで、ぼくは、さきにも触れたようにゴルフなら74年の初代から現在までのモデルを一直線にとらえている。

たとえば初代ゴルフは、それまで主流だったビートルが、リアエンジン/後輪駆動だったのに対し、フロントエンジン/前輪駆動になったし、丸っこいビートルに対して直線基調のスタイルになったのも衝撃的だった。そしてなによりハッチゲートを備え、機能的だった。

83年の2代目は、大きなエンジンに加えパッケージングの改良で“まっとう”な乗用車になった。91年の3代目は狭角V6など先進技術が採用された。そういう具合に、ゴルフは時代に合わせてさまざまに変わってきた。でもハッチバックのミドルクラス乗用車という核に大きな変化はない。

次ページそもそも、なぜ新車をデザインするのか?
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 世相をリアルに映し出す 流転タクシー
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 最新の週刊東洋経済
  • コロナ後を生き抜く
トレンドライブラリーAD
人気の動画
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
海外マネー流入!外国人に買われた日本企業20社
海外マネー流入!外国人に買われた日本企業20社
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
生前贈与がダメになる<br>相続の新常識

相続をめぐる環境が激変しています。年110万円まで非課税だった生前贈与が税制改正により認められなくなる可能性も。本特集では相続の基本から、よくあるトラブルと解消法、最新路線価に基づく相続税額、さらに生前贈与の将来動向まで取り上げました。

東洋経済education×ICT