まだ、着物が日本人にとって今よりも身近であった時代だったとは思います。しかし、それ以上に、彼には、燕尾服でなく、羽織袴でなければならなかった理由があると思います。なぜならば、彼の記念講演タイトルは、「美しい日本の私 その序説」でした。
「美しい日本の私」を、世界の人がどれだけ理解できたかはわかりませんが、少なくとも川端康成氏が講演も含まれた授賞式に羽織袴を選んだ理由はひしひしと伝わります。
彼のように、日本を世界に誇れる立派な国だと感じられる日本人は、今どれだけいるのでしょう。格の高い国際舞台に世界から望まれて呼ばれ、紋付羽織袴で堂々とプレゼンする、そのような日本人リーダーがたくさん現れてくれるとうれしいと思います。
あなたはどのように自分の服装に意味を持たせますか?
ぜひ、日本のことを多く知り、ひとつでもアイテムに取り入れていただきたいと思っております。また、そのための斬新なデザインアイテムもどんどん出てきてほしいと願っております。
見られたい姿、自分の信条、すべて表出できる“装い”を戦略的に実現し、世界に挑むグローバルリーダーがこの国に増えてくれることを、切に願っております。
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