予想する立場のわれわれ競馬記者もこうしたさまざまなファクターを検討材料にして結論を出す。馬券を買うファンと同じなのだ。予想する人にはそれぞれのスタンスがある。単純に近走の着順がいい馬を狙うのは最もわかりやすい方法だろう。
経験を積むほどに、多角的な予想を楽しめる
タイムを比較してスピードで予想するという方法もある。後半3Fのラップを重視する買い方もある。レースでは最後の決め手が物を言うケースも少なくない。各馬の脚質を見ながら展開を重視する予想もある。先行馬が少ない時にはペースが遅くなって前に行った馬が粘るというケースもある。
血統、騎手などもファクターの1つだ。印が少ない馬は人気薄なので、その分、当たれば配当面の妙味は大きい。あえてこういう馬を狙うというのもいいだろう。こうしたすべての面の推理に役立つ情報が馬柱には詰まっている。まずは基本的なところを押さえれば大丈夫だが、馬柱を読み解き、自由に使えるようになることが競馬を理解する近道である。
初めて馬柱を見た時には何が何だかわからないという印象を持つかもしれないが、それほど難しいということはない。すぐには理解できなくても上に述べてきた解説を見てもらうなどして、じっくり時間をかけていけば十分わかるはずだ。
馬柱を見ながら、終わったレースをあらためて分析すると「なるほどなぁ」と理解できることも少なくない。馬柱を見ながらどんな競馬になるかを頭の中でイメージできるようになれば、競馬はますます楽しくなる。
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