専門紙やスポーツ紙には数多くの馬柱が掲載されている。関東の専門紙なら東京や中山の全レースと関西の後半のレースが載っている。スポーツ紙には関東と関西の主場ならほぼすべてのレースの馬柱が掲載されている。新聞のほかに、JRA(日本中央競馬会)がレース当日にファンに配布する「レーシングプログラム」にも、出走馬の枠順・馬番・馬名・騎乗者などが記された出馬表が掲載されている。ネットでも、JRAの公式サイトなどで出馬表を見ることができる。
新聞の「競馬」コーナーを読んでみよう
出走表にはさまざまな形があるが、一般的な専門紙やスポーツ紙に掲載されている「馬柱」には実に細かい情報が詰まっている。単純に過去の成績を知るだけでなく、それを基に、出走馬の組み合わせや馬場の状態などから、これから行われるレースの展開なども推理できるようになる。初心者も、この「馬柱」を読み解く力を付けていけばいくほどに、どんどんと競馬を楽しめるようになっていく。馬券を買うために最も必要な「馬柱」の読み方について今回は解説していこう。
まず、馬柱には縦書きと横書きのパターンがある。最初に、開催場とレース番号、レース名が記されている。たとえば「中山10R 第59回有馬記念」ならマークカードの場名「中山」、レース番号「10」を塗りつぶせば有馬記念の馬券が買えるということになる。発走時刻は15時25分。条件はサラブレッド馬で3歳以上の「サラ3歳以上オープン」。コースは右回りで内回り芝2500m。1着から5着までの馬が獲得できる賞金が書かれていて、コースレコードやレースレコードのタイム、そして今回のレースの推定タイムなども書かれている。これが基本だ。
続いて1頭ずつのデータを見ていこう。枠番と馬番はたとえば2枠4番なら2枠の騎手の帽子の色が黒なので、枠番の横に「黒」と記される。これはレースを見る時にこの馬がどこを走っているかを見分ける重要な目安になる。
プロフィール欄は縦書きなら右が父親、左は母親の名前。カッコの中に母の父が書かれていることが多い。中央には馬名が父母の名前よりも大きな文字で書かれている。これで馬名と簡単な血統がわかる。たとえば、父の欄に「ディープインパクト」の名前を見つけたらその馬に目を付けるというのも良い。その下は騎手が背負う斤量と騎手名。さらに年齢・性別や毛色、収得賞金、厩舎名が記される。騎手が誰か、厩舎がどこかというのも予想の重要なファクターだ。名手が乗るというだけでも十分狙いは立つし、有力厩舎ならきちんと仕上げているだろうというのも考え方の1つだ。
「鹿毛」「黒鹿毛」「芦毛」などその馬の毛色もわかる。脚質は「逃げ」「先行」「差し」「追込」「自在」の5種類で表される。「逃げ」はスタートから先頭で引っ張る馬。「先行」は先頭の直後に付けて抜け出してくる馬。「差し」は先行馬の直後から最後に伸びてくる馬。「追込」は後方待機から直線で勝負する馬。「自在」はどんな戦法でも取れる馬だ。
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