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本能寺の変、「本当の裏切り者」は誰なのか 教科書が教えない「明智光秀」以外の真犯人

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  • 山岸 良二 歴史家・昭和女子大学講師・東邦大学付属東邦中高等学校非常勤講師
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ほかにも、事件の黒幕として「毛利氏説」「仏教勢力説」を唱える人もいます。

「毛利氏」「仏教勢力」説もある

【信長暗殺の黒幕3】「安国寺恵瓊(毛利氏)」説

甲斐(現在の山梨県)の武田氏が滅んだあと、信長にとって最も脅威となったのは中国の毛利氏でした。毛利氏は信長に派遣された秀吉と攻防を繰り広げていましたが、まもなく信長自身による本格的な攻勢が始まることを知り、存亡の危機に直面していました。

そこで、毛利氏の使僧(外交僧)だった安国寺恵瓊(えけい)が、光秀や秀吉への全面協力を条件に信長暗殺をけしかけ、これを実行させたとすれば……?

後に秀吉の時代となり、安国寺恵瓊や毛利氏はとくに優遇を受けています。「信長にかわって秀吉が天下をとれたのが、安国寺恵瓊や毛利氏のおかげだった」と考えれば、納得できる処遇です。

【信長暗殺の黒幕4】「仏教勢力」説

信長は比叡山延暦寺や石山本願寺など、仏教勢力を弾圧し、その恨みを買っていました。

特に石山本願寺は、最後まで信長に対抗する姿勢を見せていたものの、信長の要請による天皇からの仲介で和睦となり、本拠地である大坂を退去させられていました。

このような中で、信長に強い反感を抱いていた本願寺の勢力が、「いつかは信長を亡き者に」と考えていたとすれば……? 信長がキリスト教を積極的に保護していたことから考えても、十分に説得力のある説です。

そして、これらの諸説の中でも、現時点で最も有力なのが、次の「黒幕説」です。

次ページが続きます:
【最も有力な「黒幕説」は誰?】

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