「あなたの資料はわかりにくい」そう言われたことはありませんか? 資料作成というと、図解やグラフなどビジュアル表現に目が行きがちですが、実はそれはほんの一部にすぎません。
今回は最新刊『できる人が絶対やらない資料のつくり方』を含めて資料作成関連書籍を7冊上梓している清水久三子氏が、コンサルタントの指導経験や添削の経験から体系化した、わかりにくい資料になってしまう理由をご紹介します。
資料作成はなぜ我流に陥りがちなのか
「資料作成は総合格闘技」と言ったら驚かれるでしょうか?
資料作成は多くのスキルの合わせ技です。単に文章や図解がうまいだけでは、相手の期待や資料を使うシーンにふさわしいものはできません。
相手の期待値を把握するスキルや、それに基づいて必要な情報を取捨選択するスキル、情報を論理的にまとめる力やアイデアを導き出す思考力。さらに考えたものを理解しやすい表現にするスキル、作成時間や提出までのタイムマネジメント、説明の仕方などなど、多岐にわたるスキルが必要です。
にもかかわらず、資料は我流になっている人が大半です。先輩や上司が作成した資料の見様見真似で作ることが多く、しっかりと体系的に教えてもらうことも少ないため、そもそもどう作るといいのか知らないことが多いのではないでしょうか。
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