(A)自由討論型
答えのない問題について、自由に討論するもので、GDの基本的な形式。どう議論がされたかが問われる。
・救急車が有料化されたらどういったことが起こるか
・働きやすい企業とはどういう企業か
・「浦島太郎」のその後のストーリーを考える
・その会社の商品を使ってCMを作るとしたらどんなものを作るか
・もし明日地球がなくなるとしたらどうするか
・100年後になくなる職業を考える
(B)課題解決型
課題を解決するための正しい回答があるわけではない。どう議論がされたかどうかだけでなく、結論には独創性も問われる。
・花粉症患者を減らすにはどうすればよいか
・鉛筆を5万円で売るにはどうすればよいか
・オリンピックで日本人の金メダルを増やすためにはどうすればよいか
・学生が内定を辞退しないためには企業はどうすればよいか
・タクシーの売り上げを伸ばすにはどうすればよいか
・満員電車を解消するにはどうすればよいか
実際の仕事でも同じ手法で議論している
(C)フェルミ推定型(数値推理型)
実際に調査するのが難しいような、とらえどころのない数量を、さまざまな考え方や手がかりから論理的に推測するもの。外資系コンサルなどで出題されることが多い。結論を導き出す論理性や独創性も問われ、GDの中で最も難しい形式だ。
・日本に電柱は何本あるか
・日本にピアノは何台あるか
・日本のビール消費量の中で、大学生は何パーセントを占めているか
・今この瞬間にスマートフォンを操作しているのは何人か
・東京都で今この瞬間トイレを使っている人は何人か
・日本のトンネルの数を求めよ
(D)二択型(ディベート型)
意見が分かれがちな二択問題をグループ内で討論するもの。強制的にそれぞれの選択肢にグループ分けして、議論(ディベート)させたのち、1つの結論を導き出させるケースと、最初から各自の意見でフリーに議論させるケースがある。後者の場合、メンバーの意見が、最初から一方に寄ってしまうこともある。
・給与、待遇などが変わらない場合、大手企業と中小企業のどちらに就職した方にメリットがあるか
・男女の恋愛が生まれやすいのは夏か冬か
・上野動物園のパンダは幸せか、幸せではないか
・年功主義か、成果主義か
・100光年先に行ける宇宙旅行か、100年前に行ける歴史旅行のどちらがよいか
・住むなら田舎と都会どちらがよいか
・議員の育児休暇に賛成か反対か
(E)選択型
資料を読み解いて、選択肢からいずれかを(または順番を)選択するべく、メンバーの価値観をぶつけあって議論する形式。各選択肢のメリットとデメリットを整理したうえで、何を高く評価して、何を切り捨てるかといった価値観と論理的思考力が試される。メンバーの価値観によって意見が分かれ、最終的にひとつの結論にたどり着くためには、司会進行役の力量が最も問われる。
・嵐のメンバーを採用するとして、5名に優先順位を付けるとしたらどうするか
・この中で1人だけを合格にするなら誰か
・最も人を成長されるのは喜怒哀楽のどれか
・親、恋人、親友、お金の中で、優先順位をつけてください
・10代、20代、30代、40代、50代、60代の中で、最も幸福度が高い年代はどれか
・サザエさんのキャラクターの中で採用するなら誰か
GDは、課題内容こそ違うものの、社会に出たら毎日のように繰り返される仕事の疑似体験とも言える。恐れることなく場数を踏んで、楽しめるレベルにまでなってほしいものだ。
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