庶民が知らない、お金持ちの「節税アイデア」

「タックスシェルター」を知っていますか?

現代日本が、深刻な格差社会になっている理由のひとつは…(写真:bee / PIXTA)

「日本の金持ちの税金は世界一高い」論の間違い

今年も確定申告シーズンを終えたが、毎年税金に頭を悩まされている方も多いことだろう。しかし、それは庶民ならではの悩みかもしれない。金持ちというのは、庶民が及びもつかないような際どい“節税”術を使い、課税を逃れ、ケタ違いの金額を蓄えていたりするのだ。

「日本の金持ちの税金は世界一高い」などと言われることがある。

だが、それは名目的には正しいが、実質的には間違っている。

確かに、税率だけを見れば、所得税の最高税率は45%、相続税の最高税率は55%であり、日本の高所得者、資産家の税金は世界的にとても高い。が、それは、金持ちが、ちゃんと税率どおりに税金を払っていれば、の話である。

金持ちはあの手この手を使って税金を逃れており、実質の負担率は先進国に比べてもかなり低いと見られているのだ。

昨今、パナマ文書などで、「タックスヘイブン」が話題になった。タックスヘイブンというのは、ざっくり言えば税金が極端に安い地域、国のことである。金持ちは、ここに資産や収入を移して、税金を免れている。しかし金持ちが使うスキームはそれだけだけではない。税務署も気づいていないような、税法の盲点をついているともいえるような方法を使って税金を逃れているのだ。

その最たるものが、「タックスシェルター」といわれるものである。

タックスシェルターというのは、直訳すれば「税の避難所」となり、節税商品と呼ばれているものである。表向きは保険などの金融商品の体をとっているが、購入(加入)すると税金が安くなるのである。

一般の人には「?」なことだろう。

なぜ金融商品を買えば税金が安くなるのか、簡単に説明したい。

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