子どもの話を聞いていて、この5W1Hが欠けているという場合が少なくありません。そのため、何を言っているかわからないという事態が起こります。
そこで、親御さんは、不足している部分があれば、質問して聞いてあげるのです。そして、そのような問いかけによって、だんだんと子どもは、不足なく話をするようになります。実は、このような簡単で当たり前と思われることが、現実の場面ではまったくできていないということがあります。それが原因となり、会話がちぐはぐになったり、誤解が生まれたりするのですね。
2.論理展開型の話し方
2つ目の話し方は、論理展開型の話し方です。ストーリー展開型の時系列や心情という視点が入った話し方とは異なり、言いたいことをわかりやすく伝えることに力点を置く話し方です。国語や英語でいえば論説文、説明文の構造であり、一般社会では、プレゼンテーションでよく使われる形式です。
序論は、「だいたいこんな感じの話をしますね」という概要説明の部分
本論は、「もう少し詳しくお話するとですね、こうなります」という部分
結論は、「私が言いたいことはこれなんですよ」という部分
これが論文構成でも使われます。はじめに全体像を言ってもらうとわかりやすいですよね。しかし、それだけだと詳しくわからないので、次にわかりやすく例を出しながら述べます。そして、具体例など詳しく伝えているうちに、何が結局言いたいのか、聞き手が、わからなくなってくるので、最後に、言いたいことをまとめるのです。この形式であると非常にわかりやすいですね。
そこで、これを親子の日常会話でやってしまいます。すると次のような流れになります。
■ もう少し説明してもらう(たとえば3つぐらい)
■「どうすればいいと思う?(How)」または「結局何を言いたいのか、言いたいことのまとめ(要するに)」を話してもらう
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