パンがぐんと美味になるトースターの選び方 「バルミューダ」以外にも選択肢はある

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肝心のパンを焼く機能だが、過熱水蒸気で焼くため、表面はかりっとするが、全体としてはもっちりとした食感に仕上がる。このため、トーストよりも、フランスパンやクロワッサンのほうがおいしく焼ける印象だ。トーストの場合は一度に焼けるのは2枚。おかずと同時に焼く場合は1枚ずつとなる。

何枚ものトーストを焼く使い方よりも、パンとおかずを調理して、その間に着替えなどの朝の準備を行う使い方が向く印象だ。

1万円以下のトースターならパナソニック

「NT-T500」(写真:パナソニック提供)

高級トースターを使えばパンがおいしく焼けることはわかるけど、何万円も出せない。こんな声をたまに聞く。確かに、これまでに紹介したトースターの実勢価格は2万円台、ヘルシオグリエは4万円前後と高い。味や機能を考えたらその価値はあると言いたいが、同時に高いという意見にも納得できる。

1万円以下でおいしく焼けるトースターが欲しいと考える方にオススメしたいのが、パナソニックの「NT-T500」(実勢価格8500円前後)だ。

庫内上下にU字型ヒーターを搭載し、奥も手前もしっかりと焼くことが可能。また、「3面ディンプル庫内」の採用により、熱を内部で乱反射させることで、熱ムラを防いで、庫内全体をしっかりと温めることができる。庫内は奥が広く、トーストなら3枚、ピザは25センチサイズがまるごと入る。

あくまで一般的なシーズヒーターで食材を焼く普通のトースターではあるが、1300ワットの高火力でパンをこんがり焼ける。また、上火だけ、下火だけ、上下で優しく焼くなど、火力を5段階で切り替えられるのも便利だ。

実は、「NT-T500」は高級トースターが登場する前から、歴代モデルを買い換えるほどに愛用しているトースターなのだが、高級トースターを手にしてからも、手放せずに使い続けている。それほどの名機なのだ。トースターは安いモデルなら3000円前後からあるため、これが安いとは決して言えないが、高級トースターと比べると半額以下。シンプルで使い勝手のいいトースターが欲しい人にオススメしたい。

コヤマ タカヒロ デジタル&家電ライター

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Takahiro Koyama

1973年生まれ。大学在学中よりカルチャー誌でライターデビュー。パソコンやデジタル機器、家電製品など電気が流れる機器と、それらにまつわるビジネスについてさまざまな媒体にて執筆活動を展開。得意分野は家電とデジタル機器がクロスする部分。また、米・食味鑑定士の資格も有しており、炊飯器など調理家電の評価・検証にはより力を入れている。

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