セブンプレミアムが「生鮮PB」を始めた理由 高地バナナや豚ロース、サーモンを品ぞろえ

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セブンプレミアムはグループを横断する看板商品。井阪社長(写真中央)は会見後、笑顔で記者の質問に答えていた(撮影:梅谷秀司)

2019年度、売上高1兆5000億円が目標

メーカーの中にはこうしたPBの受託拡大を躊躇する企業もある。商品によっては採算が低下するうえ、自社商品と競合する可能性があるからだ。だが、コンビニの場合、1カテゴリーで1商品しか陳列されないケースもある。PBを供給できないと、成長市場において販路を失うことにもなりかねない。そうした事情もあり、セブンと組みたがるメーカーは後を絶たない。

今後、セブンプレミアムが狙うのは海外市場だ。2016年7月にはシンガポール(約360店)に、2017年2月には中国・北京(290店)で菓子類20品目のテスト販売を実施した。日本から商品を輸出したことで、売値は日本の倍になったが、日本以上の売れ行きだったという。2017年度中には中国(北京以外)にも拡大し、2000店での展開を目指す。

グループ全体では2019年度にセブンプレミアムの売上高を1兆5000億円、4200品目という目標を掲げる。井阪社長は「単に品目数を増やすだけではなく、何度も購入していただける商品作りを目指す」と述べる。メーカーとのさらなる連携強化や、生鮮品といった新カテゴリーの成否が目標達成のカギになるだろう。

又吉 龍吾 東洋経済 記者

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またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

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