「アクア」と「ヴィッツ」は何が似て非なるのか

トヨタが小型ハイブリッド車を並べる理由

ヴィッツにハイブリッドを追加した理由とは

なぜ「ヴィッツ」にハイブリッドを追加したのか

今年1月、トヨタ自動車がコンパクトカー「ヴィッツ」のマイナーチェンジ(一部改良)と同時にハイブリッド車(HV)仕様を追加した。

このニュースを聞いて「なぜ?」と思った人もいるだろう。トヨタはヴィッツと同じクラスに「アクア」というハイブリッド専用車を用意しているからだ。しかもアクアは人気がイマイチかというとそうではなく、2015年12月にプリウスが現行型に切り替わるまでは長らくベストセラーの座に就いており、その後もコンスタントに上位をキープしている売れ筋モデルだ。

販売面でも、レクサスを除くトヨタの国内4チャンネル(トヨタ店、カローラ店、トヨペット店、ネッツ店)のディーラーのうち、ネッツ店のみで販売されるヴィッツに対して、アクアは全ディーラーで扱っている。つまりネッツ店では同じクラスのハイブリッド車を2車種、用意していることになる。

ヴィッツの後ろ姿

価格面はどうか。ヴィッツはガソリン車もあるので約118万円からと、約176万円のアクアより求めやすいものの、ヴィッツのハイブリッド仕様車は約181万円からと、アクアよりむしろ高い。

JC08モード燃費は、アクアはSUV風の仕立てを施したX-URBANは1リットル当たり33.8キロメートルにとどまるものの、主要グレードは1リットル当たり37キロメートルであり、1リットル当たり34.4キロメートルのヴィッツハイブリッドを上回っている。このようにさまざまな面でアクアのほうが優位なのである。なのになぜトヨタはヴィッツのハイブリッド車を用意したのか。

次ページ方向性に違いがある
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • スージー鈴木の「月間エンタメ大賞」
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 本当に強い大学
  • CSR企業総覧
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ANAが希望退職実施へ<br>雇用維持貫くJALとの差

ANAホールディングス傘下の全日本空輸は10月7日、退職金の割り増しによる希望退職の募集を労働組合に打診。一方の日本航空(JAL)は同日に開かれた定例会見で、人員削減の考えはないと明言。両社で対応が分かれた要因とは。

東洋経済education×ICT