日産「ノート」が急にバカ売れし始めた理由 30年ぶりの快挙を支える新時代のエコカー
日産自動車「ノート」が1位を獲得
日本自動車販売協会連合会が発表した11月の新車乗用車販売台数ランキング(軽自動車除く)で、日産自動車のコンパクトカー「ノート」が前年同月比2.4倍の1万5784台を販売し、初の1位を獲得した。今年に入ってから首位を守り続けていたトヨタ自動車の「プリウス」も同2.2倍の1万3333台と好調だったが、ノートはさらにそれを上回った。
このニュースは、特に自動車業界関係者の間で驚きを持って受け止められている。日産車が登録車として月間トップを獲得したのが「サニー」以来、実に30年ぶりだったからだ。
サニーといえば、12年前の2004年に日本市場から消滅した4ドアセダンを中心とする大衆車ブランド。かつては日産を代表するクルマとして、トヨタの看板車種である「カローラ」とベストセラー争いを繰り広げたことは、「『カローラ』と『サニー』何が明暗を分けたのか」(8月24日配信)でも取り上げたことがあるが、それ以来の快挙なのである。
言わずもがなトヨタの国内乗用車販売は圧倒的な強さを誇る。カローラは1969年から33年にもわたってトップに君臨。近年はプリウス、アクアといったハイブリッド車(HV)を売りまくり、他の追随を寄せ付けていない。この30年間でトヨタにまともに土をつけたことがある乗用車は、ホンダのコンパクトカー「フィット」ぐらいで日産は長らく月間トップすら奪取できなかった。
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