日産「ノート」が急にバカ売れし始めた理由 30年ぶりの快挙を支える新時代のエコカー

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リーフにはないポイントもある。エコモードやSレンジを選ぶと、アクセルを離したときの回生ブレーキが、国産車としてはかなり明確に効くことだ。

といっても唐突な反応ではないので、マニュアルトランスミッションのエンジンブレーキを知る人なら違和感はなく、慣れればマニュアル車のように、アクセル操作だけである程度の加減速をコントロールできる。

リーフ以上に力強い加速が味わえるだけでなく、マニュアル車のようなリズミカルなフィーリングも体感できる。エコカーはドライバーの気持ちとクルマの走りがリンクしていないのでつまらないというのが一般的な意見だが、ノートe-POWERは数少ない例外だった。

「ノートe-POWERニスモ」が発表された

12月8日に発表された「ノートe-POWERニスモ」

そんなキャラクターを強調する車種も登場した。日産のモータースポーツを担うニスモのレーシングテクノロジーをフィードバックした高性能版、ノートe-POWERニスモが12月8日に発表されたのだ。ボディやインテリアを精悍に装っただけでなく、ボディ補強やサスペンション強化を行ったうえに、コンピュータまでチューニングしたという本格派だ。

e-POWERの成り立ちは他のハイブリッド車と比べてシンプルであり、バッテリーを搭載する空間さえあれば、他の車種への展開は難しくなさそうだ。そしてなによりも、走りが楽しい。ノートに続く日産のベストセラーカー誕生も期待できそうだ。

森口 将之 モビリティジャーナリスト

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もりぐち まさゆき / Masayuki Moriguchi

1962年生まれ。モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『富山から拡がる交通革命』(交通新聞社新書)。

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