ホンダ「ジェイド」がさっぱり売れない理由

このミニバンは肝心なところがズレている

英語で「翡翠(ひすい)」を意味するホンダ「ジェイド」(撮影:梅谷 秀司)

ホンダが昨冬に新型車として投入した「ジェイド」。3列シートで最大6人乗車を可能にしながらも、全高をタワーパーキング対応ギリギリといわれる1550mmよりもさらに低い1530mmに抑えたスタイリッシュなミニバンだ。

3・4代目「オデッセイ」(2003~2013年)と「ストリーム」(2000~2014年)の実質的な後継車といっていい存在で、個人的には最も「ホンダらしい」1台だと思っている。現行オデッセイやステップワゴンなどの背の高いミニバンに対して「その居住スペース、本当に必要?」という反骨精神も見えるパッケージングは、ミニバンと言うより「3列シートのハッチバック」と表現したほうがいいかもしれない。

月販目標を一度もクリアしていない

そんなジェイドだが、残念なことに売れていない。月販目標台数3000台を2015年2月の発売以来一度も達成していないのだ。それどころか、直近の販売台数は600~800台と、登場からわずか1年あまりとまだ目新しさが薄れていないはずにも関わらず3ケタクラブの常連になってしまっている。

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ジェイドは、背の低さと居住性を両立させるために、低床プラットフォームを超える「超高密度低床プラットフォーム」を新たに採用。薄型の燃料タンクや排気システムなど、メカニズムは「より薄く」「よりコンパクト」にレイアウトしている。

走りの部分もかなりこだわりを持っており、リアサスはホンダのセンタータンクレイアウトのモデル定番のトーションビーム式ではなく、低床・低重心化のためにダブルウィッシュボーン式を採用。それも居住性のためにわざわざアッパーアームを湾曲させた専用品だ。ボディも走りのレベルが高いと定評のある4代目オデッセイから振り20%、曲げ70%のボディ剛性アップも行なわれている。

実際に乗ると、ハンドリングは1.5トン近い重量にも関わらずミニバンによくあるモッサリした感じではなく、スポーティハッチのようなキビキビ系。確かにスポーティなハンドリングを備えているが、やりすぎていないのがいい。そう、ホンダの昔のクルマで例えるならば、EKシビック(6代目)のタイプRではなく、スポーツモデルの「SiR」的な感じだ。

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