日産「ノート」が急にバカ売れし始めた理由 30年ぶりの快挙を支える新時代のエコカー
ノートは11月2日にマイナーチェンジを実施し、同時に新開発のパワーユニット「e-POWER」 を導入した。その結果、発売後約3週間を経過した11月23日には、月間販売目標の2倍となる2万台の受注を獲得。グレード別の内訳を見ると、e-POWER搭載車だけで78%を占めている。新しいパワーユニットがベストセラーの原動力になった。
これまで売れ筋のコンパクトカーセグメントに
ノートe-POWERは、従来のノートと基本的に同じ1.2L直列3気筒エンジンに、電気モーターを組み合わせている。ただしエンジンは走行には使用せず、発電機を回すことに徹しており、前席下に収めたリチウムイオンバッテリーに貯蔵し、この電力で走る。後席や荷室まわりはガソリン車のノートと共通なので、広さや使いやすさはそのままだ。
「電気自動車のまったく新しいカタチ」と日産では呼んでいるこのメカニズム、日本で販売される乗用車では初めてだが、バスでは実用例があり、JR東日本が走らせているハイブリッドトレインも同様の方式を用いる。
日本ではエンジンを発電のみに使用するこの方式を、「シリーズ式ハイブリッド」と呼ぶことが多い。HVは、2つの動力源を持つ車を指し、その一種であるが、エンジン、モーターを状況に応じて駆動力に使う「パラレル式ハイブリッド」とは異なる。ちなみにプリウスをはじめとするトヨタ車のほか、ホンダのフィットなどのHVが採用しているのがパラレル式である。
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