池上彰も驚く、佐藤優の「dマガジン」活用法 「興味や視野がぐんと広がる!」スゴい使い方

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佐藤:紙でも電子版でも、雑誌は上手に使えば、興味や関心、視野を広げていくうえで格好のツールになると思うんです。

【メリット4】自分の「興味や関心、視野」を広げる格好のツールになる

佐藤:というのも、雑誌は、パラパラ読んでいると意外な情報に出合ったりするじゃないですか。そこから、自分の興味や関心が広がっていくこともあります。

池上:確かに雑誌は「趣味や関心、視野を広げる」のに役立ちますよね。新聞も同じですが、興味のないテーマや記事も、ページをめくるとおのずと目に入る。その点が、興味のある記事だけクリックするネット情報とは大きく違うところです。

佐藤「知りたいことだけ知ることができる」というネットの功罪は、最近の大きな問題のひとつですね。ネットには無数の情報が転がっていますが、興味のない記事はまずクリックしませんから。

すき間時間に「無駄にスマホ」を見ていませんか?

佐藤:ちょっとしたすき間時間には、スマホでSNSやネットサーフィンをしている人も多いと思います。でも私には、どうせ同じすき間時間なら、きちんと編集・制作された雑誌を読んだほうが、多様な情報を得られるし、娯楽としてもよほど楽しい。仕事に必要のない趣味や娯楽の情報でも、そのほうが質も高いし密度も濃いですから。それが月に数百円程度の負担で済むならなおさらです。

池上:今後はネットの通信環境もよくなるでしょうから、雑誌読み放題サービスもさらに使い勝手がよくなりそうですね。

佐藤:大事な点は、「読み手には娯楽の雑誌でも、つくり手は真剣におカネと人手をかけてつくっている」ということです。娯楽で読む雑誌も、うまく使えば、自分の興味や視野、関心を広げる格好のツールになります。読者には「スマホばかり見て大切な時間をムダにしていないか」を自問自答しつつ、「雑誌の上手な読み方」と「時間の上手な使い方」を身に付けてほしいですね。

池上 彰 ジャーナリスト

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いけがみ あきら / Akira Ikegami

1950年、長野県生まれ。1973年慶応義塾大学卒業後NHK入局。ロッキード事件、日航ジャンボ機墜落事故など取材経験を重ね、後にキャスターも担当。1994~2005年「週刊こどもニュース」でお父さん役を務めた。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。東京工業大学リベラルアーツセンター教授を経て、現在、東京工業大学特命教授。名城大学教授。2013年、第5回伊丹十三賞受賞。2016年、第64回菊池寛賞受賞(テレビ東京選挙特番チームと共同受賞)。著書に『伝える力』 (PHPビジネス新書)、『おとなの教養』(NHK出版新書)、『そうだったのか!現代史』(集英社文庫)、『世界を動かす巨人たち〈政治家編〉』(集英社新書)など。

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佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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さとう まさる / Masaru Sato

1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。

2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。2006年に『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『読書の技法』(東洋経済新報社)、『獄中記』(岩波現代文庫)、『人に強くなる極意』(青春新書インテリジェンス)、『いま生きる「資本論」』(新潮社)、『宗教改革の物語』(角川書店)など多数の著書がある。

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