「動き回る人」ほど幸福感を感じやすかった! 英ケンブリッジ大研究チームが解明
このアプリはユーザーに対し、現在の心理状態についての質問をランダムに送信。また、ストレスがたまっているかリラックスしているかや、気分が上がっているか下がっているかといった度合いを座標を使って答えさせた。
またユーザーには、生活全般に対する満足度について尋ねるメッセージも周期的に送られた。
数週間後、ユーザーがアプリに慣れた頃を見計らって、アプリは過去15分間に座っていたか立っていたか、歩いていたか走っていたか、それとも横になっていたか、他のことをしていたかについても尋ねるようになった。また、その際の気分についての質問も追加された。
一方でアプリは、大抵のスマートフォンに搭載されている活動計のデータを収集。そして過去15分間の活動に関するユーザー本人の記憶と活動計の記録を突き合わせた。データ収集は17カ月間にわたって行われた。
ユーザーの回答と活動量計のデータはほぼ一致したという。
スポーツとの関連は確認できず
さらに研究チームの関心を集めたのが、ユーザーたちは過去15分間に体を動かしていたときのほうが、座ったり横になったりしていた場合よりも幸福な気分を感じていたということだ。激しい運動をしていたわけでもないのに。
実際、ユーザーが申告した活動の大半は徒歩で、ランニングやサイクリングなどの激しい運動はほとんど含まれなかった。
ところが、どんなふうであれ体を動かしていることと幸福な気分の関連は、大抵の人で確認された。それは時間帯や平日か週末かを問わなかった。
また研究チームは、体を動かす頻度が高い人のほうがほとんどの時間いすに座って過ごしている人よりも、生活に満足している傾向があることも発見した。