KDDI、粘り強い震災復興支援 避難者へのケアなど資金・人的面まで踏み込む
KDDIは7月20日、NPO法人・医療ネットワーク支援センターと共同で、東日本大震災による福島県の県外避難者を支援するイベントを開催した。
会場は東京・大手町のKDDIホール。昼過ぎにイベントがスタートすると、子供たちはボランティアやKDDI社員とともに、風船やブロック・ボードゲームなどに夢中となった。そのほかにも、デコアートや将棋、フラワーアレンジメント、タブレット教室、健康相談コーナー、昭和基地の元観測隊員による南極あるあるコーナーなど、催しは盛りだくさん。子供からお年寄りまで多くの人がリラックスしながら過ごしていた。
イベント名は「こっちゃ来たらいいべぇ with KDDI」。医療ネットワーク支援センターはこれまで、同イベントを毎月開催しており今回で24回目。人見祐理事長によれば、福島県からの県外避難者は現在約6万人で、東京では約1万人が避難生活を送っている。しかし、慣れない住環境や将来への不安、さらに悩みを共有できる場も少なく、体調を崩してしまう被災者は多い。そこで、同郷の知人・友人やボランティアと触れ合うことで少しでも心のケアを含めた手助けができないかと、支援に取り組んできたという。
毎回、参加者から好評を得ているのは、お新香とお茶を楽しめる「おごごカフェ」。同郷の人と話すことで情報を得たり、悩みを相談したりできる。この場だけの交流で終わらせないために、イベント参加者を中心としたサークル活動なども展開している。
KDDIは今回、人見理事長の呼びかけに応じてイベントに協力している。同社としても、震災以降「復興支援室」を構え、釜石市役所などに人員を出向させるなど、現地の自治体との取り組みを軸に支援を続けてきた。「通信の技術を利用して○○を改善、効率化するといった支援だけではなく、社員を直接派遣するなど、各自治体と一体となって復興に取り組んできた」(KDDI復興支援室・阿部博則室長)。
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