苦手な仕事に「黄色」を多用すべき深いワケ あのドトールも「色」をうまく活用している

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私はまず、ネクタイや手帳などの小物をオレンジ色に変え、さらに社内の人の前では意識してオレンジジュースを飲むことを提案しました。狙いは、周りから「オレンジの人」と思ってもらうこと。オレンジはコミュニケーション力を高める色なのです。

後日、その社長さんは「最近、社員が話しかけてくれるようになったよ」とうれしそうに報告してくださいました。うそみたいな本当の話です。

もうひとつ、色を味方にして転職に成功した例をご紹介します。その女性は、かつて有名企業で広報を担当していました。彼女はさらに自分の力を試したくなり、企業のブランド戦略を手掛ける仕事に転職を考えるようになりました。

一般的に、面接では男性も女性も、黒いスーツを選ぶ人がほとんどでしょう。でも、私は彼女に真っ白なスーツと黄色のインナーというスタイルを提案しました。白は清潔感があり、物事に真っすぐに向かっていく力強さを感じさせる色です。黄色は明るくてチャーミングな印象を与えます。

結果的に、彼女は見事に採用となりました。しかも、1回目の面接の後、次の面接を飛ばしてすぐに役員面接になったのです。もちろん、ご本人の能力が評価されてのことですが、色の効果もゼロではなかったと思います。転職後は年収が大幅にアップし、よりイキイキとした毎日を送っています。

手軽に取り入れられる文房具

文房具に赤を取り入れてヤル気をアップ

色彩心理学という分野があるように、色には人の心を動かす力があります。職場で色の力をうまく活用すれば、仕事の効率をアップさせることも可能です。

誰でも色を手軽に取り入れられるのは文房具でしょう。たとえば、いま一つ気力が湧かないときや、疲れて元気が出ないときには、赤で“やる気スイッチ”を押しましょう。赤は体を流れる血液の色。赤を見ると体温と血圧が上がり、エネルギーが全身に行き渡るのです。私はいつも赤ペンを携帯しており、テンションの維持に役立てています。

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