婚活ビジネスが「対面相談」を重視する理由 「ネットマッチング」だけでは成功しにくい?

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成婚に至りやすい人、逆にうまくいかない人はどのようなタイプなのだろうか。天羽生さんによれば「こだわりがあまりにも強すぎる方は、うまくいかない場合が多い」ようだ。条件が厳しすぎると、最初のステップであるお見合いの相手を探すのにも苦労する。

「どうしても譲れない条件はあると思いますが、それ以外については大目に見て、うまく折り合いをつける柔軟さが大切です」と天羽生さんは言う。そこで、たとえば相手の服装センスが悪いと嘆く女性会員には「あなたが服を選んであげて、あなた色に染めればいいのでは」とアドバイスするという。カウンセラーの話に素直に耳を傾けてくれる会員も成婚率が高いようだ。

真剣な婚活には積極性が求められる

ネットサービスは婚活のファーストステップとしては手軽に取り組める。ただ、結婚は人生の大きな決断だ。真剣な相手選びとなると、婚活パーティで実際に会ったり、結婚相談所のカウンセラーの力を借りたい、と思う人もいるだろう。同社は婚活パーティも開催しており、「婚活パーティの参加者が直営相談所の会員になるケースが多い」(土谷取締役)。やはり自ら動く積極性が、成婚に至るうえで大きな要素なのかもしれない。

昔は地元に適齢期の男女を引き合わせる世話好きな人がいたものだが、今はそうした人も少なくなった。IBJは現在失われつつある”リアル”のマッチング機能を提供している。

三上 直行 東洋経済 記者

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みかみ なおゆき / Naoyuki Mikami

1989年東洋経済新報社入社。これまで電機などを担当。現在は、冠婚葬祭業界を担当。

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