35歳以上で結婚した「晩婚さん」に会い続けている本連載。すでに60人以上が登場してくれている。一方で、「私も早く結婚したい。結婚した暁には、晩婚さん連載のインタビューにも応じる。でも、ときめきを感じる相手すらいない」と嘆く30代40代の独身女性は少なくない。
筆者は男性なので女性への視線が甘くなるのかもしれないが、美しくて感じが良くて働き者と三拍子がそろった女性も多いのだ。婚活も積極的にしているのになぜ恋人すらできないのか不思議に感じる。
素敵な女性が結婚しにくいという現実
対する独身男性は、①仕事の忙しさなどを理由に出会いの場に出てこない&連絡が途絶えがち、②身だしなみやコミュニケーションスキルに問題がある、③「ほどよく働いてくれて家事もちゃんとやる若い美人」だけを追い求めている、の“マイナス三拍子”に当てはまることがほとんどだ。
いずれにも該当せず、近いうちに結婚する意思もある誠実な男性が本腰を入れて婚活をすれば、数カ月以内には交際相手を見つけることは不可能ではないだろう。しかし、女性の側がその相手になるのは容易でなく、高度の「運と努力」が必要だ。
もう少しどうにかならないのだろうか。本連載を長く続けるためにも、特に東洋経済オンラインの読者には続々と「晩婚さん」になってもらいたい。筆者も含めた既婚者もひとごとではない。この先の人生で再び独身に戻る日がいつ来るかは誰にもわからないからだ。
働く女性のサポートに特化した人材コンサルティング会社を経営する川崎貴子さんは、結婚や恋愛に関する卓越したアドバイスでも知られている。主宰する婚活結社「魔女のサバト」では、200人を超える生徒がいる。男女関係に関する著書も多い。筆者は、『結婚したい女子のためのハンティング・レッスン』(総合法令出版)と『モテと非モテの境界線』(二村ヒトシさんとの共著。講談社)に感動した。
今年11月からは働く女性のための結婚情報サービス「キャリ婚」をスタート。「面談と独身誓約で、不純な目的の男性を排除」「男性は登録無料。女性が会費を支払って好みの男性にアプローチする」といった独特な方針を打ち出し、早くも人気を集めている。川崎さん自身が35歳のときに再婚をした「晩婚さん」だ。川崎さんのこれまでの結婚体験を伺いつつ、それをもとにしたアドバイスを2回にわたって聞く。
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