反対に、「親や周囲の期待に応えられる」は男女とも増加傾向にあります。これは、親などのプレッシャーを感じている人が増えているということかもしれません。また、女性に関してだけ「経済的に余裕が持てる」が突出して増加傾向にあり、今回初めて20%を超えています。
では、続いて独身の利点について見てみましょう。独身生活の利点は、男女ともに「行動や生き方が自由」を挙げる人が圧倒的に多く、2015年時点で男性では 69.7%、女性では 75.5%です。それ以外では「金銭的に裕福」「家族扶養の責任がなく気楽」「広い友人関係を保ちやすい」が比較的多い。これらの傾向は1987年以降ほとんど変わっていません。つまり、結婚すると行動や生き方、金銭、友人関係などが束縛されてしまうと独身者たちは警戒しているようです。
結婚・独身の利点は、極めて普通の結果であり、特に目新しい発見はありません。グラフと数字から男女別に見れば、確かにそのとおりです。ただし、「あくまで男女別に見たら」の場合ですが。
結婚・独身の利点の男女差分を見てみると……?
この調査結果は、男女各々の数字を個別に見るのではなく、男女の差分を見るべきだと私は思います。結婚とは(多くの場合)男女でするものであり、お互いが考える利点が食い違っているとするならば、それはマッチングを阻害する要因となるわけです。
そこで、それぞれの結果での男女差分を調べてみると、意外な男女差が見えてきました。
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