充実した人生に「上から目線」の夫は要らない

「格上」男性への未練が消えた40歳女性の境地

非対称な関係でも、対等で幸せな夫婦に(イラスト:堀江篤史)

結婚しても、大好きな仕事と宝塚観劇が生活の7割

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生身の異性との交際が人生に占める重要度合いは人によって異なる。

博士号を持つ研究者である池野真理子さん(仮名、41歳)は「去年結婚するまでは2%ぐらいだった」と振り返る。現在は気の合うパートナーである省吾さん(仮名、42歳)の存在感が高まっているが、それでも比重は3割程度。残りの7割は大好きな研究と長年の趣味である宝塚観劇、女友達との交流にささげている。

宝塚における男性役は、全身を使ってのエスコートで女性への愛情と尊敬を表現する。真理子さんはその姿に感動し、恋愛感情も満たしてきた。当然、理想の男性像も高まる。女性をぞんざいに扱う男性などは問題外だ。

「宝塚ファンにはお金持ちのマダムも多いのですが、独身の女性は弁護士や医者などの高学歴者が少なくありません。話が合うので仲良くなって、お宅での食事会に呼ばれることもあります。そうすると、観劇のない休日も充実してしまうのです」

そんな真理子さんが省吾さんと交際を始めたのは10年前。国立大学を卒業した真理子さんは大手金融機関で総合職として働いていた。ある会議の席で、ほかの金融機関に勤務している省吾さんと出会う。やや変わり者で、あまり恋愛経験がないという省吾さん。なぜか真理子さんには「この人と結婚したい。間違いない」と感じたらしい。すぐに猛烈にアプローチを開始。真理子さんは「全然ピンと来ないけれど嫌ではない」と受け入れた。

「付き合って3カ月後にはプロポーズされました。でも、結婚自体に興味が持てなかった私は、『うーん。そのうちに』と適当に受け流していたんです。彼からフラれることはまったく想定していませんでした」

女性としての自分に自信があるというよりも、生身の男性から愛されることが当時の真理子さんにはそれほど重要でなかったのだ。とはいえ、省吾さんと付き合う前の20代では多くの男性からデートに誘われた。真理子さんによれば、彼らには共通点がある。

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