大阪の新名物!道頓堀コテコテ看板の舞台裏 巨大看板が中国からの観光客に大人気

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中村社長は、大阪を元気に、そして道頓堀を立体看板でジャックしよう、と考えています。それで、道頓堀にお店がある会社からの注文は「道頓堀割引」を適用するそうです。そのかいあってか、道頓堀にはド派手な名物看板がたくさんぶら下がるようになりました。

実物大の牛は迫力満点!(写真:筆者撮影)

最近はインバウンド消費に陰りが見え、関心もモノ消費からコト消費に移りつつある、といわれています。先日雪が降った日に、たまたま京都にいたので、雪の金閣を見ようと西本願寺前からバスに乗りましたが、停車場に待っていたのは私ども以外全員外国人でした。車内もほとんどが外国の方で超満員。コト消費の勢いのすさまじさを体感しました。京都に限らず、日本酒試飲、近代建築見学、着物体験など、日本の伝統に触れるツアーが人気を呼んでいます。

そこで、なにわの立体看板です。

道頓堀界隈を散策するとき、少し上に目をやれば、まさに異空間が広がっています。実物大の牛がぶら下がっている焼き肉屋さん、おすしを差し出す手がクローズアップされたすし屋さん(ともにポップ工芸が製作)など、大いに目を引きます。外国人観光客も、一様に看板を見上げては嘆声を上げています。

多くの外国人観光客を呼び寄せる無料のテーマパーク

少し上に目をやれば…!(写真:筆者撮影)

背景にこれらの看板を配し、前方に撮りたいモデルを置けば、おすしを食べたり、牛にかみついているようなトリック写真を撮ることもできます。夜の香港のおびただしい電飾看板は、2階建てバスツアーのお目当てですが、より繊細な立体造形看板を利用したトリック写真は、インスタグラムなどで大いに人気を呼ぶことでしょう。

立体看板で上空がにぎやかになった道頓堀は、多くの外国人観光客を呼び寄せる無料のテーマパークといえます。まさに、中村社長の描く「道頓堀ジャック」の夢が花開きつつあるのを感じました。

竹原 信夫 日本一明るい経済新聞 編集長

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たけはら のぶお / Nobuo Takehara

有限会社産業情報化新聞社代表取締役(日本一明るい経済新聞編集長)。1971年3月、関西大学社会学部マスコミ学科卒、同年4月にフジサンケイグループの日本工業新聞社に入社。その後、大阪で中小企業担当、浜松支局記者などを経て、大阪で繊維、鉄鋼、化学、財界、金融などを担当。1990年4月大阪経済部次長(デスク)、1997年2月から2000年10月末まで大阪経済部長。2001年1月に独立、産業情報化新聞社代表に。年間約500人の中小企業経営者に取材、月刊紙・日本一明るい経済新聞を発行している。
 

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