中村社長は、大阪を元気に、そして道頓堀を立体看板でジャックしよう、と考えています。それで、道頓堀にお店がある会社からの注文は「道頓堀割引」を適用するそうです。そのかいあってか、道頓堀にはド派手な名物看板がたくさんぶら下がるようになりました。
最近はインバウンド消費に陰りが見え、関心もモノ消費からコト消費に移りつつある、といわれています。先日雪が降った日に、たまたま京都にいたので、雪の金閣を見ようと西本願寺前からバスに乗りましたが、停車場に待っていたのは私ども以外全員外国人でした。車内もほとんどが外国の方で超満員。コト消費の勢いのすさまじさを体感しました。京都に限らず、日本酒試飲、近代建築見学、着物体験など、日本の伝統に触れるツアーが人気を呼んでいます。
そこで、なにわの立体看板です。
道頓堀界隈を散策するとき、少し上に目をやれば、まさに異空間が広がっています。実物大の牛がぶら下がっている焼き肉屋さん、おすしを差し出す手がクローズアップされたすし屋さん(ともにポップ工芸が製作)など、大いに目を引きます。外国人観光客も、一様に看板を見上げては嘆声を上げています。
多くの外国人観光客を呼び寄せる無料のテーマパーク
背景にこれらの看板を配し、前方に撮りたいモデルを置けば、おすしを食べたり、牛にかみついているようなトリック写真を撮ることもできます。夜の香港のおびただしい電飾看板は、2階建てバスツアーのお目当てですが、より繊細な立体造形看板を利用したトリック写真は、インスタグラムなどで大いに人気を呼ぶことでしょう。
立体看板で上空がにぎやかになった道頓堀は、多くの外国人観光客を呼び寄せる無料のテーマパークといえます。まさに、中村社長の描く「道頓堀ジャック」の夢が花開きつつあるのを感じました。
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