子どもを叱り続ける人が知らない「3大原則」

日々の喧噪の中で忘れ去られた本質

各家庭には文化があり、またその家族の中でも一人ひとりのパーソナリティはみな異なります。家族は多様であるため「こうしたらうまくいくよ」という方法が、山田さんの家庭には通じても、木村さんの家庭には通用しないということが起こります。では、自分で感覚的にやればいいかというと、うまくいくときもあれば、いかないときもあります。要するに家庭は多種多様な世界で、方法論を求めても、うまくいかないことのほうが多いのが現状です。

ところが、ある程度全体に共通することがあるのも事実です。それを「原則」といいますが、原則は本質的ではあるのですが、あまりにもシンプルであるため、日々の喧噪の中で忘れ去られ、実行できずに終わってしまうことが少なくありません。

子どもが自主的に行動する家庭づくり

そこで、子どもが自主的に行動する家庭づくりに関する「3つの原則」のお話をしたいと思います。岡田さんが現在直面している悩み解消のお役に立てるかもしれません。

第1原則:自分とまったく同じ価値観の人はいないことを知る

まず、親子は、顔は似ていても、パーソナリティや価値観がまったく同じであることはないということを認識する必要があります。家庭では多くの場合、親の価値観でもって子どもに対応しますが、子どもも独立したひとつの人格であって、親とは別の価値観があります。その不一致によって、軋轢が起こるということです。親子でぶつかる原因のほとんどは、このケースだと考えています。

それには、親が子どものよい点を見て、認めるという行動を起こす以外、解決策はないというのが私の考えです。親の考えが正しいと思って、子どもにわかってほしい、変わってほしいと言い続けたとしても、親子の価値観は違うままですから、それに納得してもらうのは無理な話です。

第2原則:強制されたことは、やらないか、やったとしても面従腹背となる

強制されたことに対しては、人は反発することは当然だということを知ることです。面従腹背という言葉があります。表面的に従っているように見えても、本心では従っていないということです。ここは注意深く見なければなりません。また、親がやれということを仮にやるとしても、「言われたことはやる人間」にはなっても、自主的な人間にはなれません。

生活習慣や道徳、倫理的問題については、「こうしなさい」と言うことはある程度必要ですが、基本的には、“やりたくなるような環境をつくる”ということのほうが、結果を考えても望ましいのです。

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