佐賀の祐徳稲荷、ロケ誘致効果でタイ人急増 宮司自らタイ語を勉強、おみくじも多言語で

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観光庁の統計によると、タイ人観光客の佐賀県内への宿泊者数は2013年に延べ370人だったが、14年は1540人、15年は4590人と急増し、高い伸び率を見せている。

英語やタイ語などに対応の「多言語おみくじ」も

神社は、海外客のおもてなしに力を入れる。おみくじは、できるだけ母国語で読んでもらえるように、英語やタイ語など6カ国・地域の言葉に翻訳した国際版がある。有明海を眺望できる奥の院の社は塗り替え、くつろいで過ごせるようにベンチ数を増やした。

地域も刺激を受けている。隣接する門前商店街の店舗は、ドラマ「きもの秘伝」の人気にあやかり、観光客向けに着物の着付けや写真撮影のサービスを始めた。まだ多くはないが、タイをはじめ、中国や台湾の観光客の利用があるという。

勝負事にご利益があるという「勝守」。巫女(みこ)さんの顔ほどもある大きいサイズもある

「着物を着て、抹茶などの日本の伝統文化を体験するイベントも企画できたら」。スタッフの賀村智恵さん(52)はこう話し、さらなる誘客への期待を膨らませている。

お守りの種類が豊富な祐徳稲荷神社には、スポーツなど勝負事に御利益があるという「勝守」がある。約30年前に誕生し、通常サイズ(1個800円)に加え、チームや団体で共有できる巨大な勝守(5000円)がある。

巨大な勝守は長さ約25センチ、横約16センチ。鍋島朝寿権宮司は「お守りが大きいと、勝利への意識も大きくなってくる。スポーツも仕事も勝負は1回きりじゃない。日常から自身を鼓舞し、心の支えとして使ってもらえたら」と話している。

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