日経平均株価は2日ぶり反落 過熱感への警戒が響く

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10日の東京株式市場は2日ぶりの反落となった。日経平均株価は、前日の欧米株高を受け前引けこそ前日終値比17円高となっていたが、大引けでは前日比56円30銭安の1万4416円60銭に終わった。TOPIXも前日比1.69ポイント安の1195.20。大引け段階における東証1部概算出来高は27億8293万株、売買代金は2兆2886億円だった。

前日のNYダウ工業30種は前日比75ドル高の1万5300ドル、ナスダック総合も19ポイント高い3504と、ともに4日続伸となった。

朝方の寄り付き前の外資系証券会社経由の注文動向では売り1580万株、買い1930万株で差し引き350万株の買い越し。11営業日連続で若干ながらも買い越しだった。

一時5月29日以来の1万4500円台

これを受けて、日経平均株価は8円安で寄り付いたものの、アジア株式市場のスタートが総じてしっかりしていたこともあり、10時41分には82円高の1万4555円と、ザラバでは5月29日以来となる1万4500円を突破。その後、アジア市場の値動きにも左右され、17円高で午前の取引を終えた。

午後になると状況が暗転した。まずはバスケット取引の勢いが減じた。昼休みの立ち会い外取り引きによるバスケット取引は316億4800万円の成立ながら「売り買い均衡」と伝えられるように減速した。後場寄りは12円高でスタート。12時46分には48円高と再び1万4500円台を回復したが、崩れて14時38分には185円安となる1万4287円まであった。その後買い戻され、56円安で本日の取引を終えた。

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