日経平均株価は2日ぶり反落 過熱感への警戒が響く

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円高に傾いたことを嫌気

「午後になって対ユーロと対ドルとの両方で円高に傾いたことで売り物が出るようになった。売り仕掛けではないか、との声もあった。ただ、やはり昨日の東京株式市場の上昇で過熱感は充満し、利益確定売りが出やすい状況であったことから、結局は下がってしまった」というのが市場関係者の見立てである。

「主力株が軒並み下げる中、手掛かりとして目立ったのは3Dプリンタ関連銘柄だった」というのが市場の声だ。具体的には、業務用大型プリンタを手掛けるローランド ディー.ジー.や、業務用大判プリンタ最大手であるMUTOHホールディングス。ラピッドプロトタイプ法(粉末積層造形法)によってCADデータから直接的に射出成形用試作型を製作するのに適した素材(自社開発品の真球状カーボンと特殊ナイロンとの複合素材「CB50」)を開発した群栄化学工業などである。

結果として東証1部上場銘柄のうちでは、値上がり数は40.4%相当の693銘柄、値下がり数は51.3%相当の880銘柄、変わらずは142銘柄だった。また業種別では、東証33業種分類のうち、ゴム製品など11業種が値上がり、非鉄金属、不動産、その他金融など22業種が値下がりとなった。

今後は「週末のオプション取引の特別清算指数算出日を控えての動向が注目点」とされている。

石井 洋平 東洋経済 記者

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いしい ようへい / Yohei Ishii

機械・小売り・電機・化学などの業界を担当

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