「義理の関係」は気遣いひとつで壊れずに済む 義理の両親の無理な誘いは丁寧に断ろう

✎ 1〜 ✎ 195 ✎ 196 ✎ 197 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

まず、あなたが変身されることをお勧めします。

あなたの義両親はベッタリ型や薄情型の人に比べれば、教育型で情のある舅・姑だと見ることもできます。勿論、あなたの産休中の子離れ発言のように、失言も多々有るでしょうが、完璧な人間などいませんから、「許し許される範囲内の話」と水に流しましょう。

義両親から呼び出しを受ける前に、羊子さんからしばらくは積極的に、孫を見せに通うのです。他人でも敵を作るなと言います。義両親ですから、「お嫁さんは可愛がられてなんぼ」をモットーに動きましょう(最初はとても嫌でしょうが、上流のクリーン作戦と我慢してください)。

新年早々、関係改善に動きましょう

あなたの都合や子どものスケジュールなども、伝えておきましょう。子どもが成長し忙しくなると、あなたの意向抜きでその機会はなくなりますから、回数は自ずと減ります。

その上で無理な時やどうしても面倒な時は、(申し訳なさそうに)断ればいいのです。「ことごとく親の誘いを断る」と、夫君も言えなくなりますね。

言葉も使いようでは、行為以上に心を伝える手段になるのです。私の親戚で挨拶や断り方に心を込めるのが上手な人がいます。ほとんど行動しないのに、神経と時間を彼女の数倍は使って親戚付き合いしている私より、ずっと評判が良い人がいます。

離婚を考えるエネルギーと知恵と心を、実家訪問の主導権をあなたが握る関係改善の努力に使いましょう。夫君から離婚に応じると言われたら、それこそ大変ですよ。

ご相談のポイントに立ち返って答えると、何を犠牲にして、何を犠牲にするべきではないか、という点は個人の価値観によって異なるので一概には言えません。ただ、夫の実家との付き合いをもう少しうまくすることは、自分のほうから主体的に改善を持ち掛けてもいいことだと思います。私の経験から大切にしたいと思うのは、「上流から下流に流れ、それが上流に還流するような愛情溢れる家庭」を築く機会です。

新年早々、関係改善に動きましょう。「ことごとく夫の家族との関係をないがしろにしている」と、真偽はともかく、そう認識されてしまっているということは、あなたの助けになりません。自らそのような印象を打ち消す行動をとり「信頼の貯金」を積むことで、本当に断りたいときに、断れる信頼関係が築けるのだと思います。2017年が、よい家族関係の1年になることをお祈りいたします。

お知らせ:ミセスパンプキンの人生相談室は、隔週火曜日連載となります。
ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事