マルハン、ゴルフ・浅草に続き「韓流」進出 大阪・新世界に新テーマパーク開業へ

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また、「多目的ホール」(通称K-POPホール)では、K-POPコンサート、韓流スターファンミーティング、韓国で話題のパフォーマンスショーなど、韓国エンタテインメントが繰り広げられる。 

そもそも旧フェスティバルゲートは、大阪市の第3セクターの都市型立体遊園地として開業したものの経営破綻。2009年にマルハンが落札していた。

マルハンは「韓流テーマパーク」新施設を今年の秋にも着工し、竣工・オープンは来年2014年の秋を予定。敷地面積は約1万4000平方メートルあり、施設の建物は4階建て、総工費は100億円を見込んでいる。年間来場者300万人の想定で、年間売上高は50億円を目指す。

マルハン会長は新パークでの日韓交流促進を表明

日本国内には、東京では大久保、大阪では鶴橋にいわゆるコリアンタウンがある。それらを意識しながらも、今回の「韓流テーマパーク」では、「ショッピング、飲食ばかりでなく、やはり文化面を重視し、日韓両国の交流も促進していきたい」と記者発表会に臨んだ韓昌祐(ハン・チャンウ)・マルハン会長は説明した。

マルハン創業者でもある韓昌祐会長は、1990年に私財を投じ、日韓の歴史や文化の研究・活動によるさまざまな交流を支援する目的で「財団法人韓国文化研究振興財団」を設立し、理事長に就任。財団は現在、韓会長の亡くなった長男・韓哲(ハン・テツ)氏の名前も冠した「公益財団法人韓昌祐・哲文化財団」へと名称が変更されている。

韓会長は、同財団設立から十数年にもわたる日韓交流の活動を背景に、「今回のプロジェクトはすべての面で日韓両国のためになる」と強調。「日韓は水と油の関係でなく、水と魚の関係でありたい」との持論を述べて会見を締めくくった。

堀越 憲二 東洋経済 記者

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ほりこし けんじ / Kenji Horikoshi

機械、電気機器などの業界を幅広く担当

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