マルハン、太平洋クラブ支援企業の実力は 決算で判明!パチンコ停滞も純益は楽天並み

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マルハンの韓裕社長は中期計画で「パチンコ事業以外で年商500億円を目指す」と宣言。

経営再建中のゴルフ場運営の名門、太平洋クラブのスポンサーに決まったマルハン。同社は、会社更生手続による再生を目指す太平洋クラブに270億円を拠出するうえ、コース整備などの設備投資に今後3年間で17億円を提供するなど、その資金力に注目が集まっている。

パチンコホール運営企業としては売り上げ規模で首位の同社だが、株式を上場していないこともあり、どのような実力を持っているのか、なかなか知られていないのが実情だ。

そのマルハンが、前2013年3月期決算とともに、今14年3月期から3カ年にわたる中期計画を5月29日に発表。あらためて同社の“稼ぎぶり”が明らかになった。

純益200億円は上場会社なら上位170位に相当

マルハンが発表した前2013年3月期決算(連結)によると、売上高は2兆1368億円で前期比2.8%増の小幅増収ながら、事業での儲けを示す営業利益では同23%減の396億円と2ケタの減益に終わった。為替差損益や金融収支、賃貸収入などを加減した経常利益では同19%減の424億円、特別損益や税負担を加減した純益は同18%減の203億円と、いずれも2ケタ減益を避けられなかった。

とはいえ、最新上場企業純益ランキングに当てはめると、直近決算期で純益200億円前後は、京成電鉄(219億円)、近畿日本鉄道(200億円)、小田急電鉄(196億円)など東西の大手私鉄や、アコム(208億円)、楽天(194億円)、野村不動産ホールディングス(193億円)などに匹敵。全部で3500社強ある上場会社の中で170位前後の純益規模となる。

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