誰にも言えない「排尿問題」とどう付き合うか

悩んでいるのは女性だけではない

抑えられない尿意を感じるまで待つよりも…(写真:bee / PIXTA)

男性に生まれなかったことで残念に思うことがひとつある。それは泌尿器に関すること。はっきり言うと、男性はおしっこをするのが簡単だということだ。トイレの長い列に並ぶ必要もないし、近くにトイレがないときはこっそり用を足すこともできる。私の男性に対する羨望は、森でハイキング中にトイレに行きたくなり、ここでは書けない体の部分がツタウルシでかぶれてしまったことで一層大きくなった。

排尿は女性にとって昔から厄介な問題だ。アステラスファーマUSが米国の18歳以上の女性1666人を対象にインターネットで行った調査では、87%がトイレ以外で用を足したことがあると認め、女子トイレの列が長かったときに男子トイレを使用したことがある人も半数以上いた。

さらに、私も身に覚えがある戦術だが、トイレを借りるために店などで買い物をしたことがある女性は46%、ホテルやレストランの利用客を装ったことがある女性は25%だった。

トイレが近かったり、急な尿意が起きたり、失禁してしまったりする「過活動膀胱」の成人患者が米国には約5100万人おり、彼らの苦労は計り知れない。

「排尿問題」を抱えるのは女性だけではない

過活動膀胱の人はたいてい、日に8回以上排尿しなければならず、夜中にトイレに行くために2回以上起きることも多い。咳やくしゃみをしたり、笑ったり、体に力を入れたりしたときの失禁に悩む人もいる。当然ながら、日常生活に支障のある排尿の問題を抱えているのは女性だけではない。女性の場合に膀胱の病気のリスクを高める多くの症状は男性にも起こり得るもので、60代の6割、80代の9割が前立腺肥大を患っている高齢男性は特に、尿意切迫感や失禁のリクスが高くなる。

スタンフォード大学医療センターの泌尿器科医エケネ・エネムチュクゥによると、排尿の問題を抱えている人が医師の診断を受けるまでに、平均で男性は4年、女性は6年半かかるという。

排尿に関する問題は高齢者により多くみられるが、加齢の正常な現象ではないと専門家は指摘する。それよりも関節炎や認知症、パーキンソン病など高齢になるほど発症しやすい症状や、高血圧などの疾患のために服用している薬剤が尿意のコントロールを困難にしやすいという。

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