「中間管理職のツラさ」を軽くする3つの方法 「◯◯ハラ」気にしすぎでは何も指示できない

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コミュニケーション不全を起こさないための方法は、関わる際に、相手が「わかっている」という思い込みを持たずに、できるだけ具体的に、理解しやすい形で伝えることに尽きます。ポイントは、以下の3つです。

1.語尾を最後まできちんと言い切りましょう
日本語は、最後まで聞かないと正確に内容を把握できない言語です。相手に対する遠慮があると、とかく語尾が消え入りがちになります。最後まで、しっかり発音しましょう。
2.相手からどう見られているかではなく、相手が「話の内容を理解しているか」に注力しましょう
自分がどう見られているかを気にすると、意識は常に自分に向いてしまい、相手の表情や変化に気づくことができません。内容の相互理解に意識を向けて下さい。
3.コミュニケーションは勝ち負けではありません
普段、相談を受けていると、コミュニケーションに「勝ち負け」を意識する方が非常に多いです。特に相手が部下の場合です。「言い負かす」という言葉がありますが、仕事上のやりとりで相手をやり込めても、まったく生産的ではありません。論破するのではなく、自分が言いたいことが伝わったか、相手の言いたいこと理解できたかが問題です。上司だからと言って、虚勢を張ると逆効果です。ちなみに、たとえ強い語気で言っていなくても、嫌味っぽい言い方であればそれは攻撃表現です。

 

③自分だけの”癒やしの時間”を作る

とはいえ、職場ではどうにもならないことも多いでしょう。そんなときにお勧めしたいのが、1人の時間を持つことです。誰のためでもない、自分のための時間です。趣味に没頭する、本を読む、カフェに行く、散歩する、軽いジョギングをする、スパに行く……など、過ごし方は自分が癒やされることであれば何でもよいのです。日常の空間ではリラックスできないと感じる方は、いつもと違う環境に身を置いてみるのも、新たな発見があっていいかもしれません。

自分だけの時間を取ることの大切さ

1人の時間は、究極のリラックス効果を生み、心の整理整頓ができます。自分と向き合うための時間ですから、自分が心地よいと思うことが大切です。忙しくて時間が取れない、休日も家族サービスに忙しい、という方も多いと思いますが、毎日でなくても、短時間でも効果があります。

常に「頼られる」立場の中間管理職こそ、自分のための「ひととき」持つという意識を大切にし、心身の解放を心がけましょう。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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