集中力の続かない人は「仕組み化」ができない 大事なチャンスをみすみす逃していませんか
仕組みとは、単純に聞こえますが、まさに人生を変える道具であり、最高の状態で自分自身にやらせたいことをできるようにしてくれるものなのです。
あなたはなぜ、「その行動」を起こすのか?
あるユニークな逸話があります。
ベネディクト会の修道女であり、新入メンバーの訓練と監督を任されているシスター・ジョアンは、訓練の最初の日、新入生たちに向かって次のような質問をするそうです。
「私たちは、なぜ祈るのでしょうか」
ある新入りの修道女が手を挙げて言います。「私たちが神を愛し、毎日崇拝したいと願っているからです」
「そのとおりですね。でも、それは私たちが祈る理由ではありません」
当惑しながら、別の熱心な若い修道女が手を挙げて提案します。「私たちが祈るのは、神との精神的なつながりを強めたいからです」
「そうですね」とシスター・ジョアン。「でも、それは私たちが祈る理由ではありません」
何人かの修道女たちは、イライラして本当の理由は何かと不思議がりはじめます。
また1人、熱心な修道女が勇気をふるい起こして答えます。「私たちが祈るのは、悩み多き魂を静めるためです。私たちは、心と精神を向上させるために祈るのです。感謝を表し、許しを求めるために祈るのです」
「どれも正しいわ」とシスター・ジョアンは答えます。「でも、それは私たちが祈る理由ではありません」
もう1人の修道女が、とうとう正解にたどり着けるのではと期待を抱きながら挙手します。そして「私たちが祈るのは、祈ることになっているからです」と言います。
シスター・ジョアンはほほ笑みます。「それは近いわね」。そして言います。「でも、それは私たちが祈る理由ではありません」
シスター・ジョアンは部屋にただよういらだちを感じながら間を置きます。まゆをひそめた顔々はみな、どんな答えが求められているのかと彼女のほうに視線を集めます。
「私たちが祈るのは」と、彼女はついに話しだします。
「鐘が鳴るからです」
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